例年、多くの学校で文化祭や体育祭、修学旅行などが開催される秋がやってきました。しかし、2020年はコロナ禍。公立ではほぼ中止の学校も多いようです。
私立中高一貫校は、学校ごとに対応が異なるものの、学園祭や体育祭は規模を縮小して生徒だけの開催、修学旅行や海外研修は中止、または延期を検討、というのがおおむねの方向のようです。では、学校説明会はどうなのでしょうか。
学校説明会は設備や環境・先生や生徒達の様子をじっくり見たり、受験当日どのように行動するのかを計画したりする貴重な機会です。
出来る限り多くの学校に足を運びたいところです。が、2020年春は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点からwebでの開催がほとんどでした。秋は、人数制限をして開催する学校も多いようなので、チャンスがあれば、しっかりポイントを押さえて参加したいものです。
ということで、学校説明会で見ておきたい、聞いておきたいポイントを2021年度バージョンでお伝えします。
■ 学校説明会のポイント
1.最寄り駅から学校までのルート確認
当日は、受験生や保護者、そして応援に駆け付けた塾の先生たち(2021年度入試はこれが制限されることも予想されます)で、駅から学校までの道は込み合います。
駅から学校までが1本道であれば、到着までに2~3倍の時間がかかるかも。駅からの時間やルートをしっかりメモしておきましょう。
2.保護者の待機場所があるかどうか
受験当日は保護者が送迎することがほとんど。子どもたちが試験を受けている間は、学校が準備してくれた待機場所で終了を待ちます。が、2021年度2月は、新型コロナウイルス感染予防の観点から保護者の待機スペースが縮小されることも予想されます。
説明会でしっかりチェックしておきましょう。
3.発熱時の受験対応について
入試の時期に流行るインフルエンザもですが、同じように新型コロナウイルスでも高熱が出ます。その際、保健室受験などの対応をしてもらえるのかどうか確認しておきましょう。
4.学校説明会には1人(子どもを除く)で参加する
志望校を選定するために多くの学校説明会に参加されると思いますが、コロナ禍なので、説明会には(見学会も)ママ同士でワイワイ行かないようにしましょう。
5.質問タイムがある場合、質問内容は精査しておく
説明会の終盤で全体に向けて、または説明会終了後、個別に質問できる時間を取ってくれる学校もあります。新型コロナウイルス感染予防のために、学校も私たちも時間短縮したいところ。
質問したい内容が学校HPやパンフレットに書かれていないかどうか事前に見ておきましょう。
また、以下は、コロナ禍に関わらず常に必要なことです。
6.学校の教育理念や教育方針に共感できるか
これはいつでも大切なことですが、校長先生や諸先生のお話を聞いてご家庭の教育方針と同じ方向性の教育をする学校なのか見極めましょう。
7.学校内の生徒に我が子の姿を重ねることが出来るか
その学校に通って成長した我が子の姿が無理なく自然に思い描けるかどうか、生徒達の雰囲気と我が子の雰囲気が似ているかどうかを感じてみてくださいね。
■学校公式HPで出題についての記載も見逃さないよう
2021年度中学入試は従来とは異なる点もあります。たとえば、出題範囲。新型コロナウイルスの影響があるものの、変更しない学校が多い傾向にあるようですが、変更アナウンスが既にされている学校もあります。
これに関しては、すでに各学校のwebサイトにも掲載されているところも。
たとえば、開成中学校では新型コロナウイルス感染予防のために、多くの塾で恒例となっている応援に対して「厳に慎んでほしい」とHPに記載があったり、筑波大学附属駒場中・高等学校では国語の試験範囲に小6で習う漢字は出題しないなど。
またフェリス女学院では例年行っている人物考査(面接)も新型コロナウイルス感染予防の観点から2021年度は実施されないことになったようです。
豊島岡女子学園は受験生を3グループに分けて、10分ずつ集合時間と受験開始時間をずらすことで密にならないように努めています。
このように学校側は、受験生のために様々な配慮をすることで、例年通りの入試を実施しようとがんばってくれています。私たち母親としても、最大限にこれに協力したいですね。
学校説明会は、多くの学校で各回どれも同じ内容で行われると学校の公式webサイトに記載があります。
受験生の親が子ども達のためにできることの1つとして挙げられるのは、必要最低限の学校説明会に参加をして、少しでも合格に近づけるような情報を得ることです。
そこで学校が教えてくれるヒントをお子さんに持ち帰ってあげてくださいね。2021年度中学入試は志望校のwebサイトをまめに見て、最新情報をゲットしながら来年2月を乗り切りましょう!
今回お勧めの問題集
理科コアプラス
著者/企画・制作 サピックス小学部
お勧めポイント
各分野の重要なポイントだけを端的に出題する、1問1答のような問題集。左側に問題、右側に答えがあって赤いシートを使いながら暗記していきます。
「端的」なので余白がとても多く、その余白に次男が通っていた塾のカリキュラムテストで間違えた問題を追記して、次男オリジナルの問題集を作っていました。理科の基本的な仕組みを理解しているけれど暗記は苦手、というお子さんにお勧めです。
ライターはな
高2の長男ナツオと中1の次男フユトの二児の母。ナツオは偏差値30台からスタートし、二人三脚で頑張った甲斐あって、偏差値60越えの志望校に合格。次男フユトも、兄に追いつき追い越せで頑張り、無事合格をいただきました。個性が真逆の兄弟による2度の受験を伴走したママライターです。