秋の行楽日和。日帰りでどこかいいお出かけ先はないかと思いついたのが「富岡製糸場」。
やはり世界遺産はしっかりおさえておきたい!私もよく知らない日本が誇る技術革新の歴史を学ぶべく、子どもたちを連れて群馬へと車を走らせました。
■「富岡製糸場」とは?どうして世界遺産に指定されたのか。
群馬県では古くから養蚕、製糸、織物といった絹に関する営みが盛んで、絹産業に関する文化遺産が多く残っています。これらのうち富岡製糸場、田島弥平旧宅、高山社跡、荒船風穴を構成資産とする「富岡製糸場と絹産業遺産群」が平成26年に世界遺産に指定されました。
▲お子さんと関東の日帰り秋の行楽。社会見学におすすめ|富岡製糸場(群馬県富岡市)
なぜ、絹糸の生産が盛んなだけで世界遺産になるのか。
もともと持っていた技術に加え、フランスからの技術導入もあり生糸の大量生産が可能になりました。それまでお金持ちや身分の高い人しか持つことが出来なかった絹製品が一般の人にも手が届くようになり、世界の服飾文化に大きな影響を与えたことが世界遺産となれた大きな要因です。
世界遺産を見るにあたって、やはりこのあたりの予習は不可欠。あらかじめ頭に入れた知識と現地での答え合わせこそ楽しい作業だと思います。
▲あらかじめ頭に入れた知識と現地での答え合わせでより楽しい社会見学に|富岡製糸場(群馬県富岡市)
■一歩足を踏み入れると、明治時代にタイムスリップ!想像力を働かせて当時の空気を感じる。
「富岡製糸場」の見どころは何と言ってもレトロな赤レンガの操糸所と東西の置繭所。西置繭所は今年10月に一般公開が始まったばかりだったので、見学に行くタイミングとしてバッチリでした。
▲富岡製糸場見どころ。秋空に赤煉瓦のレトロな色が映えていました|富岡製糸場(群馬県富岡市)
中に入るとその歴史を感じさせる香りに包まれ、一気に明治時代へタイムスリップ。(内部は撮影禁止でした)今は何も置かれていないがらんとした空間ですが、資料館の写真などの画像が生き生きと目の前に広がり、150年の時を超える感覚に襲われました。
絹糸は今また貴重なものとなり、今一度その価値を見直す時が来ています。
これから娘たちは絹製品を見る度に、「富岡製糸場」のあの建物、空気感を思い出してくれるでしょう。だから社会見学は楽しい!“百聞は一見に如かず”。
これからもなるべく本物を見て、触れて、感じる体験をさせたいと思います。
子ども向けのパンフレットももらえるので、良き教科書になりそうです。
▲日常に戻っても絹製品を見る度に「富岡製糸場」のあの建物、空気感を思い出してくれるでしょう|富岡製糸場(群馬県富岡市)
中学受験ママライター トコトコ
高校3年生ワコと小学3年生アコ、2人の娘を育てる母。長女は小学校受験で大学までエスカレーター式の学校へ。一方、次女は公立小学校生活をのびのび満喫中ですが、3年後に控えた中学校受験に向けて始動すべく4月から大手S塾へ。
まだまだ試行錯誤ではありますが、受験準備生活を親子で楽しみながら日々過ごしています。