中学受験への質問に、ワタクシはなを含む先輩ママ3人がそれぞれの経験や情報をもとにお答えします。悩み多き中学受験の小さな灯の1つになれたら嬉しいです。
さて第4回目は、中学受験生と保護者の皆様が常に悩む、併願校について。中高一貫校に通っている子どもをもつ親目線で「こう考えるといいかもしれない」というお話をします。
これまでの【私学ママに聞きました】の記事はこちら
第1回目
コロナ禍の中高一貫校の子供たち第2回目
コロナ禍!学校再開での中高一貫校の対応
■回答ママ紹介
はな:パート勤務(兼ママライター)。
長男は本人第1志望校の中高一貫の男子校へ進学して現在高2、次男は第2志望校の中高一貫男子校の中1。
Bさん:パート勤務。
長女は女子大付属の小中高一貫校に小学受験をして進学して現在中2。長男は私立小学校に通いながら中学受験を目指す小4。
Cさん:ワーキングマザー。
長男は御三家といわれる最難関男子校に今春から入学の中1。長女は受験をどうするか悩みつつ、習い事の選手コースに日々通う小5。
■ママからの相談「偏差値が10近く下がってしまいました」
先輩ママから
はな:このご質問をいただいて、うちのことかと思いました(苦笑)。長男は小6の11月模試でまさしく10以上偏差値を下げた経験があります。緊急事態なので、とにかく親の私たちが子どもと冷静に原因究明をする必要がありましたが、私も初めての受験で冷静になれるはずもなく。模試の結果を見たパソコンの前で私がショックのあまり涙を流し、当日塾長からいただいた電話口でもコッソリ泣いてしまいました。
はな:長男の場合、偏差値が下がった理由が明確だったんです。その理由というのが模試当日の兄弟喧嘩でして(汗)。「次の模試では元に戻るだろう」と、塾長の判断から併願校はそのまま変えませんでした。そしてその予想通り、偏差値も元通りになって安堵したことは今でもはっきり覚えています。
結果は「大丈夫だから」と説得されて、その通り併願校全て合格できました。
はな:本当にそう思います。だから私は次男の時も塾の先生やスタッフさんによく相談させていただいたし、その都度いただいたアドバイスは本当に参考になりました。りょうたママさんの塾長さんが併願校を変えるようにアドバイスしてきたというのなら、「その中学校も受ける可能性がある」と心構えをしておくといいかもしれません。
Cさん:はなさんのお兄ちゃんのように成績が戻れば「必要なかったね」って思えばいいし、もしまたあまり芳しくないようなら、予め準備しておくと焦らず対応できますよね。
はな:きっとお子さんの性格を知った上で塾から勧められる併願校は、もしも実際通うことになったとしても、お子さんが楽しい学校生活を送れる中学校だと思います。
「塾で名前しか知らない中学校を勧められたから」って、慌てて文化祭や学校説明会に参加したという話をよく聞きませんか?
今年はコロナ禍で学校HPの内容やオンライン学校説明会などの機会が今までより充実しています。わざわざ出向かなくても情報が得られるので是非活用してほしいです。
■ママからの相談「コロナ禍で大変なので中学受験をさせるか悩んでいます。」
Bさん:オンラインと言えば、長男(小4)が通っている塾の保護者会がzoomでありました。
学校説明会もどんどんオンラインで開催してもらえると、また新型コロナウイルスの感染者が増えているから安心ですよね。
学校イベントもですが、娘の学校の文化祭は参加出来たのが生徒と保護者だけでしたが、お二人も同じでした?
Cさん:うちも生徒と保護者だけの文化祭と体育祭でした。ちょっと寂しい気もしたけれど、イベントが出来ただけでもこのご時世なので恵まれていると思っています。
はな:うちの息子たちの学校も同じです。他の行事ですが、長男は修学旅行の行き先が変更になっても中止にならなかったのと、次男も延期になっていた入学時のオリエンテーション合宿がこれからあるので、二人ともとても嬉しいようです。
Cさん:息子の学校も来年に延期になったけれど、キャンプ代わりの旅行の計画があるみたいです。
はな:中学校生活が新型コロナウイルスの影響で休校スタートになった時は「どうなるのかしら?」って心配だったけれど、2学期はほぼ通常通りになりましたよね。
毎日授業に部活に楽しく過ごせているみたいで、朝練もあるのに学校生活が充実しているから元気いっぱいです。
Cさん:学習面はどうですか?長男の中学校は元々宿題が多い学校なので、コロナ禍でも例年とあまり変わりないみたいですが。
Bさん:娘の中学校は、入学時の段階で小学校から上がった生徒の英語学習が外部生より少し進んでいて。中学から入学した生徒さんは最初追いつくのにコロナも影響して大変だったと聞きました。
はな:附属の小学校があるとそういうこともあるんですね。次男の中学校は例年とあまり変わらないみたいですが、長男の高校では何故かコロナ禍なのに学習の進行が早いそうです(笑)。
私学は6年間で学習カリキュラムを組んでいるので、それぞれの学校が状況を判断しながら、泰然自若に対応しているのがいいですよね。
このような時だからこそ「私学で良かった」って心から思います。
ライターはな
高2の長男ナツオと中1の次男フユトの二児の母。ナツオは偏差値30台からスタートし、二人三脚で頑張った甲斐あって、偏差値60越えの志望校に合格。次男フユトも、兄に追いつき追い越せで頑張り、無事合格をいただきました。個性が真逆の兄弟による2度の受験を伴走したママライターです。