コロナ禍で行われた2021年度中学入試も無事に終わりました。合格者が中学校に召集される、入学説明会も今年はオンラインで行った学校もあったのではないでしょうか。
2021年度受験生の皆さんは、2度も緊急事態宣言が発出され、一時は学習塾もほとんど休講になったり、オンライン授業になったりして大変だったと思います。しかし、例年と異なる中学受験を経験したことが大きな成長と自信につながったことでしょう。
■2021年度中学入試を先輩の立場から
一足先に中学生になった次男フユトは、2021年度中学受験生を先輩として応援していました。フユトが通った塾では、1月30日に前年度受験生が今年の受験生の応援をしに校舎へ出向く機会があります。でも、今年はコロナ禍。塾の壮行会もZoomのオンラインで開催されるということで、2020年度受験生は事前にZoomで激励メッセージの動画撮影をしました。
コロナ禍で塾の友達にもなかなか会えず、2020年度受験生は塾主催の祝賀会も中止や延期になったまま。そのような中、任意参加の動画撮影に集まった友達と、画面を通じてでも久しぶりに会えてみんな嬉しかったそうです。
塾にもよりますが、フユトの通った塾では、受験が終わり卒業しても友達との繋がりがあります。中学受験から解放され、念願のスマホをすぐにゲットする子ども達。そしてLINEという便利な連絡手段を使い、クラスLINEを作り、折に触れ楽しい会話が始まるようです。
はな家でもコロナ禍の2021年度中学受験については度々話題になり、中学受験生を応援していました。そこで出た話題のうち、フユトが自身の中学受験を振り返った感想が面白かったのでお話します。
「偏差値が高いからといって入試問題が難しいとは限らない」
フユトは1月入試で埼玉県・千葉県の入試をお試し受験しました。1月受験校の偏差値と同じ偏差値の中学校も2月に受験。1月と2月の入試問題を比較したら、フユトにとっては断然2月の方が難しいと感じたそうです。反対に偏差値が低い学校なのに難しい問題が多かったこともあったそうで、偏差値と入試問題の難度は関係ないことを教えてくれました。
「受験会場の教室に仲の良い知り合いがいると不合格になるかも」
これはフユトの第一志望校の受験の時の話です。教室に同じ塾の友達が自分も合わせて5人もいたとのこと。いつもの塾の模試のようで安心した反面、気が緩んでしまったそうです。また、1月受験校でも同じ塾の友達がいて、そちらの結果も…偶然が重なっただけかもしれませんが残念な結果でした(汗)。
「滑り止め校は問題を見た瞬間に合格を確信するらしい」
自分の偏差値よりもかなり下の滑り止め校を受験した時の感想です。全教科開始と同時に問題を見通した瞬間、「いけた」と思って気楽に受験できたそうです。
「偏差値のすごく高い学校、高い学校、普通の学校の入試問題の違い」
フユトが受験した学校の入試問題についてお話すると、御三家などの偏差値のすごく高い学校の入試問題はオリジナルで難しすぎるようです。また偏差値の高い学校は、塾で習った典型問題を2~3個組み合わせて複雑にしてあり、普通の学校は典型問題がそのまま出題される傾向にあるそうです(それを今頃思いだすのね?汗)。
このように中学受験を客観的に考えられるようになったフユトは、時々オモシロ発言をしてくれます。あくまでもフユトの主観たっぷりな感想ですが、また何か出てきたらこちらでお話したいと思います。
■3学期の私学の様子
2度目の緊急事態宣言が3月7日まで延長されることが決定しました。そこで私学では各学校によりさまざまな対応が引き続きなされています。
- 短縮授業
- 分散登校
- 部活動停止、または活動日や時間を制限
- オンライン授業
- 校外学習や研修の中止や延期
1月の中受ブログでもお話しましたように、短縮授業は当然のこと、分散登校の学校もありました。
そして新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、中学入試前にはオンライン授業に切り替える学校もかなり増えていたそうです。今回のオンライン授業も1回目の緊急事態宣言で学校教育のICT化が進んでいた学校はすぐに切り替えられた学校が多かったようでした。
その後、中学入試期間の中高一貫校生は学校がお休みになるので、家庭学習日が続きます。ICT化が進んでいなくても課題はしっかり出されるのですが、ICT化が進んだ学校ではお休み中でも細かく課題提出期限があるので、課題を溜めておけなかったようです。(遊びすぎ抑制効果あり?!)
また、文部科学省から奨励されている「児童の一人一台端末環境の整備」により、ICT教育もいよいよ4月から多くの公立小学校でも導入される見込みとなっているそうです。
多くの私学では新型コロナウィルスに関係なく、以前からICT教育がなされていたり、1回目の緊急事態宣言後早急に導入したり、コロナ禍でも子ども達の学びを止めない努力をしていました。
そのような私学の対応は中学受験生の保護者に安心感を与え、コロナ禍でも中学受験者数は減らなかったようです。実際、私の周囲にも状況は大変でも「コロナだからこそ私学に我が子を!」と最後まで頑張ったご家庭がありました。
2022年度の中学受験はどうなるのでしょう?
まだ不透明ですがどのような状況になっても、私学は子ども達の大きな成長のために、その時の最善な学びを提供し続けてくれることでしょう。我が子が安心して学び続けられる場所、「私学」を目指して皆さんも新しい1歩を踏み出して欲しいと思います。
ライターはな
高2の長男ナツオと中1の次男フユトの二児の母。ナツオは偏差値30台からスタートし、二人三脚で頑張った甲斐あって、偏差値60越えの志望校に合格。次男フユトも、兄に追いつき追い越せで頑張り、無事合格をいただきました。個性が真逆の兄弟による2度の受験を伴走したママライターです。