小6の中学受験生が取り組まなければならない課題の1つといえば時事問題。調べてみると、塾監修のテキストが発売される秋以降に取り組むのが一般的だそうです。
しかし、マイペースなウミは、小5の頃から常に予定表から遅れている状態。おそらく小6の秋以降、時事問題にあてる時間はないだろうと思い、小6の春から対策を始めました。今回は、実践しているわが家の時事問題対策を紹介します。
■時事問題対策の定番!中学受験生向け月刊誌と小学生新聞
テレビをほとんど観ないわが家で、おもな情報源になっているのは小学生新聞です。購読を始めたのは、ウミが小学2年生の頃。当時は中学受験をする予定はなく、テレビ嫌いな私が「テレビ以外で、子どもたちがニュースに触れることができる方法は何があるだろう?」と考えたのがきっかけです。
今では、新聞を読みながら朝食を食べるのが、すっかり朝の見慣れた風景になりました。小1のヒラメと小5のサンゴはほぼ漫画しか読んでいませんが、ウミはひととおり記事に目を通しているようで、気になることや分からないことがあると、私や夫に質問してくることもあります。
さらに、小6の春からは中学受験生向け月刊誌の購読も始めました。雑誌によって、取り上げるトピックや視点が異なり、読み比べるのがおもしろそうだと思ったため、2種類購読しています。
■買っておわりはもったいない!子ども自身が読みたくなる工夫
どんなに良い問題集やテキストを買っても、使わなければ意味がありません。雑誌と新聞も同様です。そのため、子ども自身が興味を持ち、読みたくなるような、私なりの工夫をしています。
その1つが、新聞の切り抜きをトイレの壁に貼ることです。場所はちょうど座った時に目の高さにくる位置。記事は毎日とりかえます。量は少なめに、1日で読み切れる量か2回以上読めるボリュームにします。
こうすることで、手持無沙汰なトイレの時間に「今日はどんな記事が貼ってあるのかな?」と子供たちが興味を持って目を通してくれます。実際、面倒くさくて何日も放置していると、「ママ、そろそろ貼り替えたら?ずっと同じだよ」と言われることもしばしば。話をしていて、「それ、こないだトイレの記事に書いてあったね」と返されることもあります。
一方の雑誌は何度も読み返すことができるように、切り抜いて貼ることはしません。では何をするかというと、ただ机の上にだしっぱなしにするだけ。発売日にはとりかえて、常に新刊がダイニングテーブルの上にある状態にします。こうすると、食事やおやつの時など、パラパラめくってすぐに読むことができます。
ただし、ダイニングテーブルの上に出しっぱなしにしていいのは、新聞と雑誌だけ。他のものがあると、ごちゃごちゃして子どもたちの視界に入らないからです。
新聞も雑誌も、「読もう!」と意気込まなくても、日々の生活の中で、自然と目に入り、手に取ることができるように、ということを意識しています。
■一番大事な時事対策は、日頃から親子で話し合うこと
最後に、一番大切にしていることは、新聞や雑誌の記事について家族で話題にすることです。夫と私の2人で話すことも、子どもも交えてみんなで話すこともあります。
たとえば、先日は「日本はどうして難民の受け入れが少ないのか?」「少子化で人手不足なら積極的に受け入れたほうがいいのでは?」「難民が増えることの問題点は?」などについて話しました。明確な答えが出なくても、人の意見や客観的なデータなど多様な視点をもとに、自分の意見を人に伝える練習になっていると思います。
社会の出来事について話すことは、決して特別ではなく、日常のありふれた一コマ。生活を通して、常に「これってどういうこと?」「自分はそれに対してどう思うか?」という視点を持ってもらいたいと思っています。時間はかかりますが、「急がば回れ」の気持ちで、ウミとのんびり1年かけて時事問題対策をしていこうと思っています。
小6長男ウミ、小5長女サンゴ、小1次男ヒラメの3きょうだいの母。ウミは現在、塾なし自宅学習のみで中学受験の勉強中。サンゴは百人一首と漫画を描くのが大好きなのんびり女子で中学受験の予定はなし。ヒラメは漢字・都道府県・算数が得意なオールマイティ男子。中学受験未経験な私と、マイペースな長男の日々を綴っていきます。