メンバー
校長 田中 越郎先生
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Aさん
中3・サッカー部
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Bさん
中3・卓球部
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Cさん
中3・合唱部
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Dさん
中3・テニス部
自分の興味を深く調べて発表する
有益な情報を見極める機会にも
▲農大の農場を使って田植えを体験(東京農業大学第一高等学校中等部)
Aさん
中3全員が1年かけて行う探究は、自分で興味のある内容を研究します。僕のテーマは「植物に聴覚はあるのか」。いまは実験で使う植物を栽培中ですが、その成長を待って、いろいろ取り組んでいく予定です。
Bさん
環境汚染と植物の生存について調べています。土にプラスチックが含まれていても発芽するのか?その限界値など、とにかく面白くて、やりだすと止まらず、気付くと日付が変わっていることもあります。
Cさん
私は政治に興味があり、「政治家をどう選ぶべきか」をテーマにしました。いろいろな政党の政治家の公式サイトやSNSを見たり、古い文献を探して読んだり。
今後は中学生がどれぐらい政治に興味をもっているかなどのアンケートも実施する予定です。
Dさん
私のテーマは「色の効果」です。暖色系は暖かく、寒色系は寒さを感じるなどの効果を活用して解決できる社会問題があるのではないかと考えました。
ネットの情報の信憑性がわからないので、独自のアンケートと同年代へのヒアリングも行っています。
▲ 課題研究発表で行われるポスターセッション。(東京農業大学第一高等学校中等部)
田中校長
情報過多の時代に、自分に必要な情報はどれなのか。それを自身で考えて発信していくのがねらいです。研究は始まったばかりですが、今後の発展や学年末の発表が楽しみです。
▲ Tゼミで使用する教材は農大一中の受験対策委員会の先生が作成。やみくもにやるのではなく、体系的に取り組みます。(東京農業大学第一高等学校中等部)
部活動のスキルだけでなく勉強方法も
自分を高めてくれる先輩という存在
▲ 桜花祭は部活動の展示発表や体育館のステージが見どころ。 (東京農業大学第一高等学校中等部)
Dさん
テニス部は、道具の準備は中1の役割ですが、その日の練習内容から、何が必要かを指示するのは中3です。何事も、状況に応じて先読みして動くことが大切なんですね。
Aさん
僕はサッカー部です。上達するために同じポジションの先輩に相談するのですが、とてもやさしく教えてくれます。
Bさん
卓球部もやさしい先輩ばかりで、部活動のことだけでなく、数学を教わったり、勉強時間確保の方法をアドバイスもいただいたりしています。
Cさん
合唱部は中高合同で練習しています。校長先生が、試験前は1日3時間、通常は2時間の勉強を習慣づけるようにアドバイスしてくださったので、それを守って、部活動と両立できるように自己管理しています。
田中校長
通学の電車のなかなどの隙間時間もうまく利用して、1日最低2時間を目安に勉強しましょうと呼び掛けています。指名制の補習に呼ばれると部活動には出られませんから、みんな努力します。その向上心が、文武両道につながります。
4技能を育てるカリキュラム
社会問題や異文化を知る機会にも
▲2018年度から始まったイングリッシュキャンプ(東京農業大学第一高等学校中等部)
Dさん
英語の授業は文法や熟語、会話練習だけでなく、異国の慣習や社会問題、文化も学びます。国によってメールの顔文字も違うそうで、新しい発見がたくさんあって楽しいです。
Cさん
英会話の授業は自分で文章を考えて、書いて、覚えて、発表します。週1回、ネイティブの先生の授業もあり、正しい発音も身につきます。
Bさん
中1全員が夏休みに参加するイングリッシュキャンプはとても楽しい思い出です。英語漬けの5日間で、ネイティブの先生1人と生徒10人前後がチームになります。
英語に苦手意識があったんですが、発言の機会が多く「間違いを恐れずに話してみて」という先生のアドバイスもあって、自信をもって話せるようになりました。
Aさん
そうそう。イングリッシュキャンプは日本語を一切使えないので、どうにか伝えようと必死だったよね。でも、僕も参加後は自信につながりました。
普段の授業は「海外でも生活できる英語力」を育てることを目標に、作文やリスニングなどを繰り返します。自然と、先生が話す英語が理解できるようになります。
▲人工芝の広いグラウンド。大妻多摩中学高等学校
田中校長
中1の授業はゲームを取り入れるなど、まずは英語の楽しさを教えます。ほぼオールイングリッシュなので、自然と聞く耳も育ちますね。
男女が力を合わせて全力で臨む
すべての行事で「成長」に機会がある
Cさん
農大らしい行事といえば、米作りです。中1のとき、田植えをして稲刈り、そして収穫したお米をみんなで食べるという経験をしました。
私は後片づけ係を担当したのですが、お借りした田んぼや道具をきちんと整備したうえでお返しするという仕事で、責任をもって役割を全うするには、いろいろな配慮が必要だと気付きました。
Dさん
毎年6月に行われるSAKURA Sports Festival(SSF)というスポーツ大会で、私は実行委員会の副委員長になりました。自分たちでルールを決めたり、道具の手配をしたり、司会進行を担当するなど、運営はすべて生徒が行います。
見どころは大根リレー。バトン代わりに大根をもって入るのは農大一中の伝統です。協議は中学3学年の縦割りで色分けされ、応援合戦も見応えがあります。
Bさん
桜花祭(文化祭)も生徒だけで運営します。僕は実行委員だったのですが、みんなの意見を聞いてまとめたり、性格や体格などの適性を考えて人員を配置したり。
リーダーシップをとるためには観察力が必要であることを学びました。
Aさん
田植えや稲刈りで農家の仕事の大変さがわかりました。また、行事のほとんどは先生に見守っていただきながら、生徒主導で行うので、苦労はありますが無事に終えたときの達成感が大きいです。
校長先生
どの行事においても、仲間の協力は欠かせません。本校は男女の仲が良く、何事にも一緒になって真剣に取り組んでいます。
社会に出たときに必要な、だれとでも協力する力が学べるのも、農大一中の特長のひとつです。