TAPをきっかけに考える今の自分にできること それが、世界をつなげる心を育てます

中高一貫校 女子高 玉川聖学院中等部・高等部 ▲コンサートに来てくれたウガンダの子どもたちとの交流|玉川聖学院中等部・高等部

興味あることをどんどん学ぶ
知識と実体験の蓄積が真の力に

玉聖アクティブプログラム(以下、TAP)は、地球共生、人間社会、サイエンス、芸術・メディア、言語コミュニケーションの5種に分類された授業や体験プログラムを選択できる学習システムです。興味のあるテーマを登録しておくと、関連プログラムの情報が各自のiPadに届き、何個でも登録・申し込みができます。

玉聖では、イラクで人道支援を続ける高遠菜穂子さんのサポートをしており、イラクの教育者の方々と討論会をしたり、ウガンダの孤児たちで編成されたクワイア(合唱隊)がコンサートに来てくれたり。実際の交流があるからこそ、知識も格段に深まります。

中高一貫校 女子高 玉川聖学院中等部・高等部▲ 毎日LAWSON販売もあるラウンジは生徒の憩いの場です|玉川聖学院中等部・高等部

 一見すると遠回りに見える経験が
心を育て、未来への着実な一歩に

中高一貫校 女子高 玉川聖学院中等部・高等部▲「動物保護財団が投資家に向けたプレゼンを行う」という設定の高2の英語|玉川聖学院中等部・高等部

2012年から、東日本大震災の被災地でのボランティアキャンプを行っています。宮古市の田老地区に教員と生徒が赴き、3泊4日で「被災された方の話を聞く」という活動です。

「クッキーを焼いてきたのでお茶しませんか?」と、生徒たちが復興住宅を一軒一軒訪ねると、引きこもりがちだった方が外に出てくださるようになります。つかの間でも笑顔になり、生徒たちを介して他の入居者の方と少しずつ打ち解けていく様子に、ボランティアキャンプの意義を再認識しています。

また、当時の映像を見せていただいたり体験談に耳を傾けたり。自ら見て聞いて感じたことをまとめ、全校集会などで「他者に伝える」ことで、初めて次なるステップへとつながります。
中高一貫校 女子高 玉川聖学院中等部・高等部▲「寄り添う力」が発揮される、東日本大震災の被災地でのボランティアキャンプ|玉川聖学院中等部・高等部

こうした経験は、生徒たちの進路にも大きな影響を与えます。高齢者施設でのボランティアに連続で参加していたAさんは、自分が得意な数学、物理の力を生かし、福祉系のロボットの製作に携わりたいと東工大から東大の大学院に進みました。

また、声楽で東京藝大に進んだBさんは、歌の先生に反対されながらも中高ともバレー部を続け、さまざまなTAPにも参加して、「世界を舞台に人の役に立ちたい」と考えるようになりました。一見、夢の実現から遠回りしているようですが、中高時代は未知の世界に関心をもって体験を重ねることで、自らを発見できる時期です。

中高一貫校 女子高 玉川聖学院中等部・高等部▲ 蔵書約4万7千冊の「情報センター」では、2名の司書と教科の先生がコラボして「主体的な学び」をサポート|玉川聖学院中等部・高等部

私の教師生活の経験から、女の子はレッテルを貼るとやる気をなくす子が少なくないと感じます。ですから玉聖では、文・理のクラス編成はあるけれど、選抜クラスやスポーツクラスは採用していません。

何も決めつけず、レッテルも貼らず、自分のタイミングで、未来に向けて本気の自分に出会ってほしい。私たちは、それを力の限りサポートしていきます。

お話を伺ったのは

中高一貫校 女子高 玉川聖学院中等部・高等部

中高等部長 櫛田 真実先生

神戸大学教育学部卒業。大阪府、香川県の公立高校教員を経て、2001年に玉川聖学院着任。2018年より現職。専門教科は数学。

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