▲全面人工芝の第1グラウンド。放課後は練習に励む運動部の生徒たちの元気な声が飛び交います|鎌倉学園 中学校・高等学校
文武両道を目指して目標は高く!
失敗からの学びこそが人間力を育む
私たち教員が折に触れて生徒たちに伝えているのは、「目標を高く掲げ、夢の実現に向かって果敢にチャレンジすることの大切さ」です。
授業では、英数国を中心に小テストを頻繁に行いますが、その内容はあえてハイレベルに設定しています。基準点をクリアするまで追試があり、さらに補習も待っています。すぐに補習をしないのは、「失敗から学び、自ら気付きを得ることで人間は大きく成長する」という信念からです。
▲授業にも自主学習にもノートPCを活用します。|鎌倉学園 中学校・高等学校
本校の文武両道を語るのに、皆さんになじみやすいのが甲子園の話でしょう。強豪揃いの神奈川県勢の中で、2年連続で甲子園出場まであと一歩という好成績を残している硬式野球部の生徒たちは、一刻も早く練習がしたいとの思いから、昼休みや放課後に行われる追試や補習に時間をかけたくありません。
そのために、授業には全力で集中して、早朝や短い休み時間を効率的に使って勉強に取り組みます。その一方で、自主的に朝の通学路に立ち、後輩たちが狭い歩道を広がって歩いていないか、歩きスマホをしていないかなど、通学路指導も率先して行います。
自分たちがみんなに対してできることで恩返しがしたい、との思いが行動となって表れた結果です。
▲カフェテリアには食べ盛りの男子も大満足のガッツリ系メニューが並びます。|鎌倉学園 中学校・高等学校
最先端の研究に触れられる
刺激的な理科教育プログラム
▲体育館の壁面にはクライミングボードがあり、山岳部がトレーニングに使用。|鎌倉学園 中学校・高等学校
鎌倉学園では全生徒の過半数を超えて理系志望です。中学3年間を通して週1回の実験に加え、高校ではオリジナルのバラエティ豊かなプログラムを備えた理科教育「K-Labo」も行っています。「K-Labo生物」ではフィールドワークを重視しています。東京大学三崎臨海実験所での臨海実習では、磯でさまざまな海の生き物を採集、DNAを抽出して、後日、分子系統解析を行います。
信州での森林実習では、野生の猿の行動観察、ブナ林やハイマツの観察などを通して、生態系、植生、気候などの分野を幅広く学びます。
▲中1の英語の授業。ネイティブの先生の前でスピーキングテストに臨みます|鎌倉学園 中学校・高等学校
夏休みの「K-Labo Camp」では、筑波実験植物園、高エネルギー加速器研究機構、国立環境研究所、JAXAなどを訪問し、最先端の研究に触れるなど、刺激的な体験が盛りだくさんです。また、大学教授や医師、IT企業に勤務する方を講師に招いた講演会「K-Labo Forum」は、進路や職業に加え、「自分はどう生きるのか」を考えるきっかけにもなっています。
友だちとの絆を深め、グローバルリーダーとしての資質も備えてほしいと、国内外での研修も多数行っています。中高の6年間を心の底から楽しむことで人間力が磨かれ、卒業後の10年、20年先に開花する力が確実に蓄えられていきます。
お話を伺ったのは
校長 竹内 博之先生