生徒たちの可能性を広げる教育の3本柱 「全人教育」「探究型学習」「国際教育」

中高一貫校 共学校 玉川学園 中学部・高等部 ▲ELFの授業。クラス替えは年4回、定期テストのたびに行います|玉川学園 中学部・高等部

ELFで世界の人と話せる
英語力を身につける

玉川学園(以下玉川)は創立以来、「国際教育」に力を入れています。中学部と高等部には一般クラスとIBクラスがあり、IBクラスでは、国語、音楽、保健体育、技術・家庭、中国語を除く全教科を英語で学びます。

一般クラスは日本語で授業を行いますが、英語の授業は玉川大学が開発した「ELF(English as a Lingua Franca:共通語としての英語)プログラム」を取り入れています。

ネイティブの英語にこだわらず、難しい単語を分かりやすい表現に置き換えるなどの思考法を重視し、コミュニケーション手段としての英語力の習得を目指します。教員の国籍はさまざまで、生徒たちは授業を通して多彩な英語や異文化に触れ、国際感覚を磨きます。

中高一貫校 共学校 玉川学園 中学部・高等部 ▲ IBクラスの授業|玉川学園 中学部・高等部

7、8年生(中1、2)では習熟度別(英語のレベル別)に授業を実施。レベルによって日本人教員の授業とELF教員による授業の割合が異なります。週5時間のうち、英語が苦手なクラスは文法などの基礎を教える日本人教員の授業が4時間、残り1時間はELF教員に教わります。

レベルの一番高いクラスになるとELF教員のみで行う授業が週4時間、残りの1時間は日本人教員とELF教員によるTT(Team Teaching)でさらに磨きをかけます。

中高一貫校 共学校 玉川学園 中学部・高等部▲ 8年生のカナダ研修の舞台となる玉川学園ナナイモ校地は総面積約32万㎡で、敷地内には湖や湿原、牧草地、森林が広がります|玉川学園 中学部・高等部

体験を通した国際理解で
グローバルな視野を身につける

中高一貫校 共学校 玉川学園 中学部・高等部▲ 延長教育プログラムの自学自習「SH(Study Hall)」を行う自習室|玉川学園 中学部・高等部

海外研修や留学プログラムが充実していることも特長です。一般クラスの8年生(中2)はカナダ研修、アメリカ東部研修、ハワイ・プナホウ校訪問研修の3種類の国際教育プログラム(すべて希望制)があります。

カナダ研修は学園所有の施設「玉川学園ナナイモ校地」に宿泊し、カヌーやカヤック、キャンプなどアウトドア活動も体験します。カナダ研修に参加して、「もっとコミュニケーションをとれるようになりたい!」と英語へのモチベーションが高まり、11年生(高2)でオーストラリアへ長期留学に行った生徒もいます。

中高一貫校 共学校 玉川学園 中学部・高等部

▲ 理科専門施設「サイテックセンター」。プラネタリム「スターレックドーム」も併設しています|玉川学園 中学部・高等部

また、日本で初めて国際規模の私立学校連盟「ラウンドスクエア」に加盟した学校として、中学生はジュニア会議、高校生は国際会議に参加し、各国加盟校の生徒と国際問題について議論します。会議には毎年5名前後が参加しており、IBクラスだけでなく、英語が得意な一般クラスの生徒も参加します。

このほか、海外からの生徒の受け入れも積極的に行っており、学園内で生徒たちが自然に英語や異文化と触れ合える環境が整っています(2020年度は、コロナ禍のためオンラインでの交流)。玉川のこうした教育が、実社会でグローバルに活躍できる人を育てます。

お話を伺ったのは

中高一貫校 共学校 玉川学園 中学部・高等部

中学部長 中西 郭弘先生

玉川大学工学部を卒業後、同学園で教壇に立ち、2019年より現職。専門教科は数学。

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