▲「知耕実学」の理念に基づき、知識を深め、学びにつなげるさまざまな講座が用意されている一中一高ゼミ|東京農業大学第一高等学校中等部
校長自身も生命科学のゼミを担当
「学ぶって楽しい!」を体感
「一中一高ゼミ」は、約80の講座のなかから、生徒自身が興味のあるものに任意で参加します。1回完結のものもあれば、月に1~2回ずつ数カ月間続くものもありますが、部活動と両立しやすいのも人気の秘密。開講日が重複しなければ複数受講することも可能です。
医師でもある私は、人体構造に関するゼミを担当しました。内容の大枠はふたつで、ひとつはなぜ病気になるのか。そしてもうひとつは、体の仕組みについてです。肺は痰を、肝臓は胆汁を、そして腎臓は尿を外分泌する器官で、構造はよく似ていること、体内にはほかにも似たようなパーツがあり、ちょっと構造を変えて違う機能を持たせていることなどの話は、教科書には載っていない面白さがあって、腹落ちして頭に入ります。
直接、受験につながるというわけではありませんが、将来何を学びたいかという指針にはつながります。実際、医歯薬、生物や生命科学などに興味をもつ生徒が参加しています。
このほか、JAXAとの連携による宇宙を考える講座、かなりマニアックな数学、将棋入門、そして大学入試に直結するものなど、内容は多岐にわたりますが、いかに知的好奇心を刺激し、よりよいゼミになるかを必死に考える先生たちの姿もまた、生徒たちを本気にさせます。
▲ Tゼミ で使用する教材は農大一中の受験対策委員会の先生が作成。やみくもにやるのではなく、体系的に取り組みます|東京農業大学第一高等学校中等部
一中一高ゼミで教養を身につけ
Tゼミ&D模試でさらなる高みへ
▲校内のいたるところに自習スペースがあります|東京農業大学第一高等学校中等部
一中一高ゼミに参加する生徒は、これまでも難関大を目指す傾向がありました。そこで、2020年度から開始したのが「Tゼミ」です。難関大学の入試対策に特化した講座で、東大や医学部への進学を希望する生徒が参加します。
ゼミ内で扱う問題は、成績上位の生徒でもなかなか正解に結び付かないようなハイレベルなものですので、予備校に通わなくても校内で受験対策が完結できます。基本的には偏差値60以上の生徒が対象ですが、それに満たなくても希望があれば生徒の意欲を尊重し、受講を認めています。
▲中学生は9割、高校生は8割が部活動に所属しており、その多くは中高合同で活動しています|東京農業大学第一高等学校中等部
「D模試」は、夏と冬の年2回実施する試験で、中3から高3までが同じ問題に取り組みます。この結果によって自分の弱点を見いだし、苦手分野克服につなげます。
それぞれの目標に合わせた数々の取り組みは、生徒の人生の確実な自信につながると信じています。「一中一高ゼミ」と「Tゼミ」、そして「D模試」によって、生徒の「こうなりたい」を応援します。
お話を伺ったのは
校長 田中 越郎先生