▲日常的に数多くのプレゼンをこなし、自分を表現する力を養います|文教大学付属中学校・高等学校
日々学び活躍できる人材へ
プレゼンで自己表現力を磨く
「文教キャリア教育プロジェクト」は、生徒たちが自分の未来を考え、実現するためのカリキュラムです。文教がリクルート社と共同開発したキャリアノート「NEWTON」を使って6年間継続することで、適性や興味に気付き、自分に適した職業や大学での専攻を具体的にしていきます。
まず、中1は身近な職業について。生徒に世の中の仕事を言わせようとすると、10とか20しか出てこないんです。でも考えるきっかけを与えると「あ、そうか」って。興味をもつと、世の中の職業がいかにたくさんあって、その必要性や仕組みなどにも気付きます。そして、キャリア学習は机上だけでは終わりません。中1は田植えから稲刈リまでを体験します。農家の仕事や流通など、教科書で見たことのある知識が、実体験することで腹落ちするんですね。そして、「需要が伸び悩む米市場を活性化させたい」という農家の悩みに対して、中学生ならではのユニークな発想で解決策を提案します。
▲総合の時間で使うキャリアノート「NEWTON」|文教大学付属中学校・高等学校
中2からは企業で働く人や士業などの専門職の方をお招きした「職業人講演会」を開催します。国際関係の公演にはJICA(国際協力機構)も積極的に協力してくださるので、グローバル教育の一歩にもなります。そして、中3からは「職業見学」として企業を訪問し、大いなる刺激を受けます。高校生は、世界にも目を向け、国際問題の講演会や大学の授業体験にも積極的に参加します。
キャリア教育プロジェクトは「どこの大学に行きたいかではなく、将来の自分を明確にイメージし、そのために何を学ぶべきか」を考え、実現させることが目的です。すべてをポートフォリオ形式でまとめた「NOWTON」が1年に1冊ずつ積まれていくことで、自分の夢がどんどん明確になり、本校卒業が、自分の希望の未来への第一歩となる事が目標です。
▲タブレットPCを使いこなし研究発表の準備を行います|文教大学付属中学校・高等学校
企業の理念まで深掘りして研究
将来の就職活動にも生かせる力
▲約40,000冊の蔵書を備える図書室|文教大学付属中学校・高等学校
キャリア教育には、ICTの活用と、プレゼンテーション力も欠かせません。生徒たちが考え調べ、体験した内容は、ひとつのレポートにまとめ、学年の終わりには、1年の集大成として「探究学習発表会」を行います。一人1台のタブレットPCを使い、ソフトを駆使して効果的に人に訴えようという姿勢が、高いプレゼンテーション力の習得にもつながります。
こうした取り組みが認められ、2019年にはキャリア教育優良学校として、第12回文部科学大臣表彰を受賞しました。
▲新校舎のコンセプト「PORT(港)」には母港から将来という大海原に出港してほしいという思いが込められています|文教大学付属中学校・高等学校
お話を伺ったのは
校長 銅谷 新吾先生