自ら考え、本物に触れる 主体性を引き出す桐光学園の学び

中高一貫校 男女別学校 桐光学園中学校高等学校 ▲ICTを完全導入。中高の全生徒が個々にPCを所持、全教室にWi-Fi、大型モニターなどを整備しました|桐光学園中学校高等学校

学園独自のSDGsと
大学さながらの講義が熱い!

桐光学園で大切にしているのは、生徒たちの主体的な学びです。その根底には、現在の資本主義社会は利益追求に特化し過ぎているのではないか、との危惧があるからです。利益を生むことも必要ですが、それだけを物差しにするような大人にはなってほしくない、と思っています。

中高一貫校 男女別学校 桐光学園中学校高等学校▲ネイティブの先生による英語表現の授業は、帰国生取り出し生徒10名前後の少人数制|桐光学園中学校高等学校

ひとつの問題に真剣に向き合い、試行錯誤を繰り返しながら、自ら考え、調べ、研究する力をつけるために、2019年度からスタートした試みが「TOKOSDGs」です。

国連のSDGsは持続可能な社会のために重要な課題を投げかけてくれていますが、果たして今の中高生にとって身近に考えられる問題か?という目線から、桐光学園独自の「17のテーマ」を策定しました。

そのテーマごとに10の細目を設けた、「170のターゲット」のなかからそれぞれが興味をもった課題について考える、というものです。「自然と人間との関係」を選択した中2の生徒は、「共生」をキーワードとして、地球資源、5Gやスーパーコンピュータなどの最新技術、環境や気候、動植物などにかかわる課題を調べ、「未来へと襷をつなぐことの重要性」を訴えました。

最終的にポスタースタイルの作品にまとめたのですが、その内容だけではなく、どう見せればアピール力があるかまで考え抜かれたデザイン性の高さにも感動しました。

中高一貫校 男女別学校 桐光学園中学校高等学校▲「TOKO SDGs」を題材とした中2のレポート。優秀作品は校内に掲示されています|桐光学園中学校高等学校

さらにもうひとつ、生徒たちに本物を感じてほしい、との思いから行っているのが、「大学訪問授業」です。年間約20回、さまざまな分野のスペシャリストを招き、大学の講義さながらの講演をしていただいています。

2021年度は、元労働官僚の村木厚子氏、歴史学者の清水克行氏、歌人であり細胞生物学者でもある永田和宏氏などをお招きしました。どの先生方も、とにかく自分の専門の学問が好きで仕方ない、という方ばかりですから、生徒たちにはその情熱を間近で感じてほしい、と思っています。

中高一貫校 男女別学校 桐光学園中学校高等学校▲公式試合にも使用される人工芝のサッカー場|桐光学園中学校高等学校

人間力を高める「3つの教え」が
未来につながる力に

私は生徒たちに、「他者との関わりの中で自己を高めていこう」「失敗を恐れず失敗から学んでいこう」「一生続けられる好きなことを見つけよう」と言い続けています。桐光学園で過ごす6年間でやりたいことが見つかれば、それは一生の宝物になります。

将来、社会に出れば、嫌なことも辛いこともあるでしょう。でも、好きなことがあればきっと支えてくれるはずです。難関大学から一流企業に就職することだけを目標にするのではなく、自分自身の人生の充実感を大切に、人間性を高めていってほしい、と願います。

中高一貫校 男女別学校 桐光学園中学校高等学校▲シルエット画を描く美術の授業。デザイン力に加え編集能力も重視しています|桐光学園中学校高等学校

お話を伺ったのは

中高一貫校 男女別学校 桐光学園中学校高等学校

校長 中野 浩先生

青山学院大学文学部を卒業後、桐光学園で教壇に立ち、2019年より現職。専門教科は現代文。

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