▲6年間継続的に続けることで表現力と思考力を養います|立正大学付属 立正中学校・高等学校
国語力は生きる根幹の力
6年間で継続的にスキル向上
現代は、国語力の重要性が増しています。大学入試の共通テストでは、自分で考え、答えを導き出す力が問われるようになりました。推薦入試の割合が増え、学力だけではない、その生徒の個性や考え方への評価が高まっています。近い将来、多くの仕事がAIに置き換わる可能性がありますが、その中で、最も重要なのはコミュニケーション能力。文系はもちろん、理系の生徒にも求められるものです。
▲ネイティブの先生による授業は生きた英語を学ぶのに最適|立正大学付属 立正中学校・高等学校
こうした考え方から、本校で進めているのが、中高の6年間を通じた「Rプログラム」です。
Research(調べる)、Read(読み取る)、Report(表現する)の3つのスキルを伸ばすことを目標に2013年から行っている独自の教育で、これのべースとなるのが「コラムリーディング」と「1分間スピーチ」です。朝のショートホームルームの時間に各学年担当の先生が選んだ新聞の社説やコラムを黙読し、内容や感想をまとめて、発表します。
読む力、自分の意見を表現する力を付けるとともに、ほかの生徒の意見に耳を傾け、受け入れることを学びます。学年が上がるとグループワークやディベートも取り入れ、さらにレベルアップします。テーマは時事や道徳、高学年になるとデータ分析も行います。
▲宗教の授業は道徳の心を知るための大切な時間|立正大学付属 立正中学校・高等学校
自分なりに貢献したいと
社会問題の取り組みの力にも
▲自分の意見を発表する場は立正生にとって大切な機会です|立正大学付属 立正中学校・高等学校
Rプログラムは、SDGsを取り上げることも多くなります。中学生を対象に食糧問題を取り上げたときは、「世界では646万トンもの食べ物が捨てられている。
そのうち289万トンが家庭からなので、自分たちの意識次第で変わるのでは?」という調べ学習をした生徒の話を受け、消費期限や衝動買いなど、自分たちにできる「フードロス」への活発な意見交換が行われました。
中学3年間、Rプログラムを継続することは、高校生になってからの行動に大きく影響します。Aさんは「マイクロプラスチックによる海洋汚染」に興味を持ちました。自らできることを考えているときに出会ったのが、コンタクトレンズのアイシティが行っていたエコプロジェクトです。
▲屋上には3面のテニスコートがあるなど、充実の施設も立正の自慢です|立正大学付属 立正中学校・高等学校
具体的な内容としては、使い捨てコンタクトレンズのプラスチックケースを回収するというもので、立正祭の中央委員会(生徒会)の取り組みとして開始しました。「できることは限られているけれど、生徒会の副委員長として、立正生の意識から変えていきたい」と考えたのです。多くの立正生が賛同し、大きな成果を上げることができました。
お話を伺ったのは
校長 大場 一人先生
立正大学付属 立正中学校・高等学校の基本情報や他の記事へ▶︎