横浜市都筑区北山田にある、ピッコリーノ学園。3歳(年少)から5歳児のための幼保園で、愛情たっぷりの保育が自慢です。
自身もかつてワーキングマザーだったとおっしゃる園長先生を中心に、たくさんの愛情を注ぎ、子どもたちと納得のいく関わりがもてる教育を行なっています。そんな幼稚園で大切にしていることや保育内容など、園長先生にお話を伺いました。
園長先生自らが求めていた理想の保育園を形に
ピッコリーノ学園は、3歳から5歳児のための幼保園です。3歳(年少)からの入園も可能ですし、0歳から2歳までのピッコリーノ保育園(認可)からのお子さんも多く通っています。
私がこのピッコリーノを作ったのは2001年。それまで、3人の子どもの育児と公立小学校教員という2足のわらじを履くワーキングマザーでした。保育所には通算15年間お世話になりましたが、常に感じていたのは、子どもと離れている時間もわが子の様子をきちんと把握していたいという思いです。
それには、保育者との密な信頼関係が欠かせません。一人一人にたくさんの愛情をそそぎ、成長段階を的確にとらえ、納得のいく関わりがもてる教育が大切です。その思いをそのまま形にしようと考え、この学園を立ち上げました。
自然に囲まれた園舎のイメージは「妖精の館」
環境づくりにもこだわりました。自然と一体になった園舎の外壁には、ブドウのつるが巻きつき、夏にはカナブンと子どもたちが甘いブドウをめぐって争奪戦を繰り広げます。オフィスや自宅にいる親御さんたちも、季節や天候によって日々変わるこれらの光景の中に、子どもの笑顔を思い浮かべることができるでしょう。
子どもは3歳になると、社会性とともにダイナミックな発想や好奇心の芽が出てきます。そこで行うのが縦割り保育です。例えば絵画の時間に、年長さんの描く虹色の鳥を見て、年少さんは形や色の鮮やかさに驚きます。年長さんは自信をもち、年少さんはまねをして追いつこうとします。縦割り保育の効果が見える瞬間です。
このような日常のなかに季節行事や音楽、造形などの感性教育を根づかせ、少人数ならではの家庭的な心の安定を築き、「愛されていることを子ども自身が感じる」こと。それが私の目指す第2の家庭としてのピッコリーノの教育です。