町田市玉川学園にある、玉川学園幼稚部。自然豊かな61万平方メートルもの広大な敷地の中には、幼稚部から大学院までがワンキャンパスに集います。
小学部との交流も盛んで、小学部の外国人教師が英語や体育などの授業を担当するなど、継続的に学びを深めていくことができる環境です。そんな幼稚園で大切にしていることや保育内容など、幼稚部長の須田先生にお話を伺いました。
恵まれた自然環境のなかで主体性が育まれます
幼稚部から大学院までがワンキャンパスに集う玉川学園には、園児たちにさまざまな体験を提供できる多くのリソースがあります。61万平方メートルの広大なキャンパスを散策して四季折々の自然を楽しむ「丘めぐり」を通して、自然への興味関心が深まります。
また、園舎裏にある小高い丘「経塚山」で虫捕りや花摘みをしたり、園庭で一輪車や大縄跳びの練習をしたり、砂場でどろんこになって水遊びをしたりと、子どもたちは好きな遊びを存分に楽しみます。私たちはこれを「自発的な遊びの時間」と呼んでいます。そこにはさまざまな試行錯誤、葛藤、発見があり、そのなかで自分のやりたいことを見つけて主体性を磨きます。
総合学園ならではの貴重な体験が将来の力に
小学部との交流も盛んです。小学部の外国人教師が英語や体育などの授業を担当するので、ここで学んだことをベースとして、継続的に学びを深めていくことができる環境です。また、年長は小学部の図書館を利用したり、運動会に参加したり。来年度からの自分をイメージして、小学生になる自覚をもちます。
大学の施設利用や学生との交流もあります。園庭に実る果物は子どもたちが収穫、運搬し、農学部の学生によってジャムになります。施設内にあるミツバチ科学研究センターでの採蜜体験も行うので、食や産業への興味につながります。工学部の学生がプログラミングを教えてくれたり、教育学部の学生が劇を披露してくれたりする機会もあるなど、総合学園としての特性をフルに生かしています。
玉川学園の人材や施設はすべて、幼稚部の子どもたちに良質な学びを提供するフィールドです。最先端のテクノロジーに触れる体験から額に汗する畑での栽培体験まで、そのメリットを存分に生かしています。こうした「遊び=学び」の体験が、将来、探究心や思考力、表現力といった力となって生きてくるのです。