川崎市中原区にある、大楽幼稚園。1953年に大楽寺の住職だった園長の祖父が、「教育施設を作って地域に貢献したい」との思いから、お寺の敷地内に開園しました。
一人一人に丁寧に目を配り、大いに褒め、間違ったことをしたときには教え諭す。この姿勢が園の教育の原点です。そんな幼稚園で大切にしていることや保育内容など、園長先生にお話を伺いました。
仏教に基づく道徳教育を通して、心身の健やかな成長をうながす
大楽幼稚園は、1953年、大楽寺の住職だった私の祖父が、「教育施設を作って地域に貢献したい」との思いから、お寺の敷地内に開園しました。
当初より、特に大切にしてきたのが道徳教育です。しっかりとあいさつができ、「ありがとう」や「ごめんなさい」と素直に言える子、人に迷惑をかけず、進んで善い行いをする心の育成と共に、思いやりの心、子どもらしい明るさ、積極性も育みます。一人一人に丁寧に目を配り、大いに褒め、間違ったことをしたときには教え諭す、この姿勢が当園の教育の原点です。
幼稚園の3年間は集団ルールを身につけ、社会性を育む大切な時期です。そして、人としてのベースが築かれる時期ですから、心と体と知能を健全に成長させるためにさまざまなカリキュラムや行事を行います。例えば、鍵盤ハーモニカの演奏を中心とした音楽の授業や、園長の私が直接指導に当たる習字などを通して集中力や感性を磨き、体育専任の先生による体操教室で強い体を作ります。
家庭や社会のニーズに合わせた、新しい取り組みも続々スタート
2020年度からは、年中さんと年長さんを対象に、英会話の授業も開始しました。また、2023年度5月からはプレ保育「たんぽぽぐみ」も始動しています。自宅で育児に専念されている保護者の方々にホッと一息つける時間を提供することができればとの思いから、完全親子分離で行っています。子どもたちにとっては集団生活への予行演習にもなります。
コロナ禍も落ち着き、中止していた行事も感染状況を考慮した上で再開していきたいと考えています。
当園は2023年度より幼稚園型認定こども園に移行しました。共働きのご家庭が増えているなか、給食の手配、預かり保育の実施や降園時の園バスの運行など、私たちでできるサポートは可能な限り行います。