次世代の育成として、国際バカロレア(IB)教育を導入する学校が増えてきました。
IB教育とはいったいどんなものなのでしょうか?
実際に導入しているアオバジャパン・インターナショナルスクールを取材しました。
IB導入を機に探究型学習へ
2歳クラスも主体性を尊重
幼稚部から高等学校までの一貫教育を提供しているアオバジャパン・インターナショナルスクール(以下アオバ)。東京に3校舎を構え、ここ目黒キャンパスには1歳半~6歳(K2~K5)の子どもたちが通っています。
IB認定校となったのは2014年。それまではテキストを使ったオーソドックスな暗記を中心としたカリキュラムでしたが、IBに移行してからは、子どもたち自身が興味のあることを深く掘り下げていく探究型学習を取り入れています。「子どもたちはさまざまな学習を自分の興味と結びつけて学べるため、以前より生き生きと楽しそうに取り組んでいるようです」と、園長のトン アリソン先生。
PYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム)は3歳児からのカリキュラムですが、アオバではK2(1歳半~)クラスでも、IB教育の前段階としてすでに主体性を重んじた探究型学習を行っています。
まだ2歳にならない子どもも在籍するK2クラスのランチタイム。自分の水筒を持って来て、座りたい席に座ります。ランチョンマットを整え、おもむろにスモックにお着替え。少々悪戦苦闘しているように見えても先生は子どもの主体性を尊重し、見守ります。
そのうち、自分の力でお着替えを完了し、揃ってお弁当を食べ始めました。小さなことでも自分でできることが自信につながり、自主性が芽生える。これがIB教育の第一歩なのだそう。
IB教育を実現する
5つのコア・バリュー
アオバの取り組みでもう一つ特長的なのは、IBの教育ビジョン実現のため、5つのコア・バリューを定めているところです。
このコア・バリューは、実際はいくつも重なりあって成り立っており、これらを指針とし、先生方は子どもたちが興味を持ったところから活動を広げるサポートを行っています。そして、生徒一人一人の可能性、潜在能力を最大限に引き出します。
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