次世代の育成として、国際バカロレア(IB)教育を導入する学校が増えてきました。
IB教育とはいったいどんなものなのでしょうか?
実際に導入している町田こばと幼稚園を取材しました。
掲載されている、ビタミンママ本Vol.98「わが子の将来を左右する幼児期の過ごし方」の詳細は→コチラ▶︎
みんなが主役のIB教育
主体性をもって取り組むことで一人一人が大事な主役だと気づき、相手を理解する姿勢にもつながります。クラス別に、授業内容を紹介します。
年中 ばら組
テーマ:Sharing the planet(この地球を共有すること)
セントラルアイデア:植物は地球上の生命を維持し、私たちの生活の中で役割を果たす
公園に植物を探しに行ったり、野菜を育てたり、料理をしたり。さまざまな角度から植物を見つめ、地球に生きる命について考えました。さらに、同じ地球に生きる私たち人間と植物との関わりについても考えを深めました。
テーマ:How we organize ourselves (私は自分たちをどう組織するのか)
セントラルアイデア:コミュニティはすべてのメンバーが目的を共有し、
行動することでより効果的に機能する
幼稚園や街の中を探して、どこにどんなマークがあるかを調べます。そしてそのマークが何を伝えようとしているかを考え、最後に自分が伝えたいメッセージを込めたマークを作りました。
年長 ひまわり組 さくら組
テーマ:Who we are
セントラルアイデア:自分の特性、興味への気づきが私たちの学びと発達を促す
自分の選んだ活動をプロデュースする企画です。今回、さくら組さんでは、幼稚園最後のプールをプロデュースしていました。立候補で選ばれた「スイミングリーダーズ」は事前にどんなことをやりたいか、どのようにやるか、チーム分けなども自分たちで決め、発表します。
みんなそれぞれの得意な分野でリーダーの経験をしているので、リーダーの指示にも協力的。隣のクラスでは英語の発表会のエキシビジョンで踊るダンスの練習。「ダンスリーダーズ」が前に出てお手本になって踊っていました。
世界で生きる力としての「英語」
IBのプログラムの中でも、いろいろな考えをもつ人たちを理解し、共感する心をもつことの重要性が謳われています。町田こばと幼稚園も積極的に英語を取り入れています。もともと中学校の教員をしていた先代の理事長が、生きた英語の必要性を感じていたこともあり、同園では早くから英語に力を入れていました。
現在は、週に1回、英語を母国語とする講師によるレッスンを行っています。インプットだけでなくアウトプットの機会も数多く設け、ただ単に英語を使うだけでなく、子どもたちが将来、世界で生きる力として役立つことをめざしています。
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