豊かな自然の中で、のびのびとたくましく生きていく力を身につける<風の谷幼稚園(川崎市麻生区)>

川崎市麻生区にある、風の谷幼稚園。約5,000坪の緑豊かな環境の中で、子どもたちは自然と触れ合いながら活動しています。そんな幼稚園の園長先生に理念、特長などについてお話を伺いました。

豊かな自然の中で
自分の力で生きることを学ぶ

麻生区にある風の谷幼稚園の様子

自然豊かな環境下で過ごす、風の谷幼稚園(川崎市麻生区)

風の谷幼稚園は、およそ6000坪の森や丘や草原に囲まれた自然豊かな環境にあります。この豊かな自然の中で子どもたちは季節の移ろいを肌で感じながら、のびのびと自分の力で生きていくすべを身につけていきます。園には特別な遊具はありません。自然こそが、さまざまなことを教えてくれる遊び場だからです。

1998年、「人間としての誇りを持ってしっかり生きていく」そんな力を持った子どもたちを育てたいと、この園をつくりました。あたりまえのことがあたりまえにできること。とてもシンプルなことですが、今の時代、さまざまな大人の都合で難しくなっているように感じています。

身の回りのすべてのものが生きる糧になるものです。ここでは動物を「飼う」という発想はありません。動物のお世話をし、その成果として毛や卵をいただく――動物と「共生する」という意識を育てます。それは生活のため、生きるために、自らの手で紡ぎだすことの大切さを知ることにつながります。

うまくいかなかったら
やり直すという発想

麻生区にある風の谷幼稚園の「えのき広場」で遊ぶ様子

「えのき広場」で遊ぶ様子:風の谷幼稚園(川崎市麻生区)

風の谷幼稚園では「失敗」という言葉は使いません。よく「失敗してもいいから」と大人は言いますが、失敗なんてしていいはずがないことを子どもたちはよくわかっています。それだけに、「失敗」という言葉はダメージが大きいのです。

ですから「失敗」ではなく、「うまくできなかったね」と声をかけます。すると、うまくできなかったら次はどうやったらうまくいくか?という発想になります。この先、どんな困難に直面しても、どうしたらうまくいくかを考えるようになり、くじけたり、投げ出したりすることはないでしょう。

緑に囲まれた風の谷は、いつでも子どもたちが帰って来られる場所でありたいと思っています。緑いっぱいのこの場所で、心を新しくして再出発ができる、そんなふるさとでありたいと願っています。

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▲掲載の2025年入園向け「幼稚園ガイドブック」

お話を伺ったのは

風の谷幼稚園 園長 天野 優子先生

麻生区にある風の谷幼稚園の様子
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