東京都町田市にあるつくし野天使幼稚園は、カトリック精神に基づいて一人一人を大切に祈り、育む、モンテッソーリ幼稚園です。異年齢保育を通して、思いやりの心や感謝の気持ちを育みます。
そんな幼稚園の園長先生に、理念、特長などについてお話を伺いました。
縦割り保育のなかで培われる他者への思いやりと感謝の心
当園では、満3歳から年長までの縦割りで活動します。異年齢での園生活を通して子どもたちが互いに育ち合う環境です。最近まで涙を見せていた年少さんが、新しく入園した満3歳児さんが泣いている姿をみて「大丈夫だよ!」と声をかける微笑ましいシーンは当園ならでは。朝の集いのお祈りによって育まれる思いやりの心や感謝の気持ちが根付いていることを実感します。
毎日の活動には「動」と「静」をバランスよく取り入れています。「動」の時間は園庭を元気に走り回ったり、複合遊具や一輪車で遊んだり。また、専任講師による週1回の体育指導でたくましい体の基礎を作ります。「静」の時間は、制作では創造の、読み聞かせでは想像の世界を楽しみます。さらに当園の特長のひとつ「モンテッソーリ教育」では、子どもたちの自主性や知的好奇心を大切にし、自分でやりたいと思ったことに存分に取り組める時間と環境を整えています。
子どもたちは、五感を使って取り組むさまざまな活動を通して、「できた!」という達成感を味わい、それらを繰り返し行うことで「できること」を増やし、自己肯定感を高めていきます。
そのままの自分を尊重され周りも大切にできる子に
宗教の時間ではカトリック町田教会の神父様が分かりやすい言葉で「自分はかけがえのない大切な存在である」ということをお話ししてくださいます。もちろん、信者でないご家庭のお子さんも安心して通えます。
そんな毎日のなかで育みたいのは、心の根っこの部分です。「ありがとう」「ごめんなさい」のやりとりを通し、感謝する心、相手を受け入れる心を育みます。相手を尊重し、自分も受け入れられることで、自分も周りも同じように大切にできる子どもになります。こうした日々の取り組みの蓄積が芽となり、数年後に子どもたちの心の中で大きな花となるような心の根っこ=心の土台づくりとなる教育を目指しています。