横浜市青葉区にあるみたけ台幼稚園は、「自己受容」「自己発揮」「他者支援」を基本理念に掲げる幼稚園です。イベントをほぼ毎週行うなど、一つでも多くの実体験を積み重ねてほしいという想いで保育を行なっています。
そんな幼稚園の園長先生に、理念、特長などについてお話を伺いました。
多くの実体験から自己肯定感を身につける
園の基本理念に「自己受容」「自己発揮」「他者支援」があります。子どもたちがこれらを全うしていくには、実体験に勝るものはありません。自分で体験し「できた!」「わかったぞ!」「もう1回やってみよう!」。
そしてそれを褒めてもらって、愛されていることを実感する、その繰り返しこそ、子ども達が最も自己肯定感を持って成長できる方法だと考えています。
そこで、みたけ台幼稚園では、行事を中心に、バランスよく、多種多様な実体験を一つでも多く、をモットーに保育を行っています。外から見たときには何かに特化しているほうが、わかりやすく、魅力的に映ることもあるかもしれません。しかし、私たちはその1つ、2つに集中する時間を、もっとほかのたくさんの実体験に充てていきたいと考え、あえて「バランスよく」にこだわっています。観劇会、七夕、合唱発表会…。ほぼ毎週1つは何かイベントがあります。
ストーリーをのせて心に刻まれる行事に
もちろん数だけではなく、行事の「質」にもこだわっています。子どもたちの心をいかに動かすことができるかは「ストーリー」にかかっていると考えているからです。各行事にもストーリーをのせていくことで、もっと理解が深まり、心に刻まれるものになると信じています。
たとえば運動会で年長さんがつけるハチマキは、実はそれより前にみんなで力を合わせて手に入れる筋書きになっています。ですから、そのハチマキは子どもたちにとってただの布切れではなく、しめると力が湧いてくる「特別な布」なのです。すると「これをつけて運動会でがんばろう!」という声が子どもたちの中から自然と上がってきます。すべての行事や実体験に、ストーリーがあり、丁寧に紡いでいくことを大切にしています。
「明日はもっと楽しいことが待っている!」と思える毎日を子どもたちにたくさんプレゼントしたい。教職員一同、心を一つに取り組んでいます。