横浜市緑区にあるむつみ幼稚園は、1954年に創立された歴史ある幼稚園です。キリスト教の精神に基づく保育を行なっています。
そんな幼稚園の園長先生に、理念、特長などについてお話を伺いました。
豊かな人間力を育てる3つの教育方針
当園には3つの教育方針があります。1つ目は「楽しい中にも積み重ねを大切にする」です。これが最大の特長で、運動会やクリスマスのお遊戯会、縄跳び大会に向けて、子どもたちは毎日、練習を積み重ねます。そして迎えた本番ではその成果を堂々と披露します。演技を終えると達成感が溢れ、自信に満ちた表情にとても感動させられます。この成功体験は自己肯定感につながり、行事を終えるたびにひと回りもふた回りも成長した姿を見せてくれます。
2つ目は「キリスト教の精神に基づき、やさしさや思いやりの心を育む」です。当園はキリスト教の精神に基づく保育を行っており、聖書のお話を子どもたちに聞かせて、やさしさや思いやりの心を育みます。例えば入園したばかりで右も左もわからない年少さんの手を引いて、保育室に連れて行く年中さん。伸びてきた朝顔のツルに添え木をする年長さん。園生活の中で、子どもたちにやさしさや思いやりの心が育まれていることを日々、実感しています。
3つ目は「毎日の生活リズムを大切にする」です。時間を守ることを大切に、遊ぶときは大いに遊び、学ぶときはきちんと学ぶというけじめをつけた行動は、生活リズムを身につけると同時に、小学校入学への準備にもなると、保護者から好評です。
伝統を大切にしながらたくさんの体験を
ほとんどの子どもたちは、これまでずっと一緒だったお母さんやお父さんのもとを離れ、初めて社会生活を経験します。その中で、前述の3つの教育方針に基づき、たくさんの歌を歌ったり、お遊戯をしたり。また専任の先生による絵画、日本人とネイティブの先生による英語、専門の先生による体操などを行うことで、子どもたちの興味・関心を引き出します。
このような先生やお友だちと過ごす3年間でさまざまな成功体験や達成感を積み重ね、社会性を身につけてほしいと日々考え、保育に取り組んでいます。