スポーツと探究活動で育てる 自ら学び、行動できる姿勢

川崎市多摩区生田にある、キッズ大陸フロンタウン生田園。サッカーJリーグのトップチームである川崎フロンターレと連携をしたスポーツプログラムと、国際バカロレア(PYP)の2つの側面から子どもたちの「生きるチカラ」を育む教育を実践しています。園で大切にしていることや保育内容など、園長先生にお話を伺いました。

キッズ大陸 ビタミンママ

フロンタウン生田にはサッカーコートのほかアリーナやインドアテニスコート、野球もできる多目的広場もあります

スポーツを通して得られる
成功体験が成長につながる

キッズ大陸フロンタウン生田園は、2023年4月に開園しました。川崎フロンターレが運営する、首都圏最大規模のスポーツタウンのなかで子どもたちはのびのびと過ごしています。

キッズ大陸 ビタミンママ

登園したら自由遊び。好きなおもちゃで仲良く遊んだり、絵本を読んだりと思い思いの時間を過ごします

当園の保育の柱のひとつがスポーツです。サッカーや体操を日常的に取り組むなかで、小さな成功体験を繰り返し、それが自信につながり、自己肯定感を育みます。成功ばかりが大切なわけではありません。失敗もそれを克服しようと子どもたちは考え、努力します。それもまた成長につながるのです。

キッズ大陸 ビタミンママ
サッカーの技術に加えチームワークの協調性やコミュニケーション能力も育まれます

これらスポーツはプロの指導を受けられることも大きな特長です。サッカーは立地を生かし、川崎フロンターレのスクールのコーチが指導します。3歳からはじめ、年長になるころには「こんなことができるの?」と思わず二度見してしまうような技術を見せてくれます。

国際バカロレアの学びが
子どもたちの探究心を刺激

保育のもうひとつの柱が国際バカロレア(IB)です。主体的に物事を考え、自ら答えを導き出せるように設計された共通のフレームワークをベースに、当園独自のカリキュラムで子どもたちの学びをサポートします。

例えばフロンタウン生田はスポーツ施設が充実しており、それらを支えるたくさんの人々が関わっています。そこでまずは「この園のことを知りましょう」をテーマに、子どもたちが自作のマイクを持って、その人が何をしているのかをインタビューします。学年が上がると、仕事の内容について話を聞くなかで、キャリア教育に結びつくこともあります。園が関わるコミュニティを利用して、子どもたちの探究活動につなげているのです。

キッズ大陸 ビタミンママ

人の話をきちんと聞くだけでなく、ときには話し合ったり、自分の意見を伝えたりという姿勢が年少から身についています

キッズ大陸 ビタミンママ

夏は施設内の生田ふれあい広場にある噴水で水遊び! サッカーの練習でほてった体をクールダウン。遊ぶときも全力です

こうした日常の保育から人間力を高め、子どもたち一人一人の「好き」や「得意」、「興味」「関心」を見つけて伸ばしてあげる。それが私たち課された使命だと思っています。

国際バカロレア(IB)とは

ジュネーブに本部を構える国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムです。年齢に応じて3つの教育プログラムがあり、キッズ大陸で実践されているのは3歳から12歳が対象の「PYP(初等教育プログラム)」です。この教育を通して10の項目を追求する人材を育てることを目的としています。
・探究する人
・知識のある人
・考える人
・コミュニケーションができる人
・信念のある人
・心を開く人
・思いやりのある人
・挑戦する人
・バランスのとれた人
・振り返りができる人
キッズ大陸ではもうひとつの保育の柱であるスポーツとの相乗効果で、これら項目をバランスよく育てます。またキッズ大陸で学んだIBを継続したいとの思いから、PYPを導入している有名私立小学校に進学したり、海外留学を検討したりといったご家庭もあるそうです。

お話を伺ったのは

キッズ大陸フロンタウン生田園 園長 中尾美代先生