横浜市緑区長津田にある、むつみ幼稚園。キリストの教えに基づく保育を柱に、思いやりのある優しい子どもを育てる未就園児クラス「めばえ教室」が行われています。未就学児クラスで大切にしていることや保育内容など、お話を伺いました。
子どもたちの不安に寄り添う2人の先生による手厚い保育
1954年に、緑区で2番目に開園したむつみ幼稚園。キリストの教えに基づく保育を柱に、日本の伝統文化も大切にしながら、思いやりとやさしさを併せ持つ子どもを育てることを保育理念に掲げています。
2歳児を対象にした未就園児クラス「めばえ教室」は、1クラス5名程度の少人数クラスに2人の先生という、手厚い保育が好評です。そこには「めばえ教室は多くの子どもたちにとって初めての社会体験、初めての集団生活であり、お母さんと離れて過ごすなかで必ず不安がつきまとうはず。そんな不安を少しでも解消できるよう、一人一人に寄り添いたい」という思いが込められています。
「なかにはまだトイレトレーニング中の子どももいて、失敗することもあります。クラスには教員が常に2人いるので、その対応に人手を割いても、残った先生でしっかり子どもたちを見ることができます」と、めばえ教室担当の先生。
制作では2歳児でもハサミを使うことがあるそう。その際、まずはハサミがどんなものかを説明し、いきなりジョキジョキ切るのではなく、先生がマンツーマンで手を添えて、1回でチョキンと切るところから始めます。のりやクレヨンも使うなど、さまざまな活動を通していろいろな経験が積めるプログラムが組まれています。
降園前にその日の様子を伝え、保護者の不安も取り除く
めばえ教室は4、5月は親子一緒(その年による)。この間にわが子がどんな活動に取り組むのかを知ります。その後、子どもだけで参加します。お迎えは降園の10分前。そこで先生がその日の子どもの様子を保護者に報告します。これも少人数クラスのメリットで、保護者からも好評だそう。
「保護者の方もわが子の初めての社会経験に不安を抱いているでしょう。そんな気持ちにも寄り添いたい思いから、ときには個別に子育てのお悩みに対応することもあります。また、子どもたちがめばえ教室で保育を受けている間、保護者の控え室を用意しています。ここでは同じ年齢の子を持つ親同士の交流の場にもなっています」。