緑区にある森村学園。豊かな自然環境の中、遊びを通して「生きる力の礎」と「知的好奇心」を育みます。
そんな幼稚園の先生に、未就園児クラスで大切にしていることや内容についてお話を伺いました。
森でのあそびや手あそびが
子どもの好奇心を刺激
「あそびは学び」を保育の柱とし、東京ドーム1.8個分の広い敷地で園児を迎え入れる森村学園幼稚園。敷地内には、緑豊かな森があり、プレ保育ひまわり組に通う子どもたちは恵まれた環境で思いっきり遊べます。「森には鳥や虫が集まり、四季折々の花が咲きます。そこで子どもたちは、あそびから発見や驚きを味わい、成長します」と、園長の武藤先生は話します。
最初は親子一緒に、秋からは子どもだけで参加し、森あそびの他に自由あそびや手あそび、工作などを行います。「お友だちや先生と一緒に遊ぶことで、家庭ではできないたくさんの体験をしてほしいですね」。
やりたい! を尊重し、
子どもと真剣に向き合う
また、子どもの「やりたい!」を尊重することも大切にしています。「ある時、プレ保育の部屋に大きなダンボール箱を置いておいたら、子どもたちがお家みたい!といって大はしゃぎ。窓を切り抜いたりままごと道具を持ち込んだりして、本当にお家が完成しました。もちろん、ハサミで切るなど先生も協力しましたが、ほとんどは、子どもたちのこうしたい! を尊重して作り上げました」。
もうひとつ大切にしているのが、「言葉を育てる」こと。2~3歳児というと、まだ上手く話せず、つい手が出てしまう子どももいます。そんな時は先生がきちんと向き合って、本人の思いを聞き取ります。そうすることで、子どもは小さいながらも、少しずつ言葉で伝えることの大切さを身につけます。
ところで、ひまわり組の名前の由来は、「憧れ」という花言葉にあります。たくさんの遊びを通して、子どもたちはきっと、幼稚園への憧れや期待を高めることでしょう。