川崎市中原区にある大楽幼稚園は、バス通園や預かり保育の利用など、家庭のサポートが充実している幼稚園です。満3歳児のための「たんぽぽ組」では、カリキュラムを段階的に行ないながら入園前の準備をしていきます。
そんな幼稚園の先生に、満3歳児クラスで大切にしていることや内容についてお話を伺いました。
早くから同年齢の関わりを。おうちの方のサポートにも
入園前の準備期間としてスタートした「たんぽぽ組」。公園に行っても子どもがあまりいない、ましてや同年齢の子どもと遊ぶ機会がないという昨今の子育て環境を鑑み、昨年からスタートしました。登園回数や曜日を選べたり、バス通園やお預かり保育の利用もできたりするなど、おうちの方のサポートという面でも充実しています。
活動は、まずはお友だちや先生と楽しく遊び、「幼稚園って楽しいところだよ」と知ってもらうこと。それから、椅子に座ってじっくり行う制作、歌やリズムに合わせ体を使うリトミック、運動会の練習などで学ぶ集団での行動、などのカリキュラムを段階的に行っていきます。
たくさんの経験をしながら、のびのびと個性を伸ばす
保育で心掛けていることは、子どもの個性をのびのびと伸ばすこと。2歳児は個性のかたまりです。それをいかに崩さずに、これから集団生活を送っていくための規律を身につけていくかが大切だといいます。そのうえで「2歳の子たちならではの集団での学びは、子どもたちのこれからを考えても、とても貴重な経験」と話すのは担任の中村先生。「1年間ここで過ごした子は、年少さんにあがっても集団生活がスムーズ。年少さんから入園してきた子より椅子に座ってお話もきちんと聞けます。やはりこの1年はすごく大きいのかなと思います」。
家での会話が増えることもよく保護者が驚かれる子どもの変化の一つ。会話は人とふれあう中で身についていくものだと実感できます。お友達同士の交わりの中で、おうちではできないことをたくさん経験し、お互いに刺激し合って成長することができます。