少しずつ距離を置く母子分離でママと子供の不安を解消
「のびのびとした幼稚園生活を送るための準備を、入園前から少しずつ進めてもらいたい」という先代の園長先生の思いが込められた「オレンジキッズ」は2010年に始まりました。小麦粉粘土を使った制作や家庭ではなかなか体験できない泥んこ遊びや水遊び、スキンシップを取りながら思い切り体を動かす運動遊びなど、さまざまな活動に母子が一緒に参加します。
また、2歳はいろいろなことに興味を持ち始めるころなので、その心をくすぐる行事も盛りだくさんです。特に人気なのがお芋掘り。「土の中にお芋があることを知った子供たちの目の輝きは、何ものにも代えがたいです」と鈴木園長。たくさん取れたじゃがいもやさつまいもを袋に入れて「パパに見せよう」「一緒にポテトサラダを作ろうね」など、親子の会話も弾みます。
▲お芋掘り体験「お芋取れたよ!」目を輝かせる子供たちです。(たちばな幼稚園 2歳児教室:川崎市高津区)
このほか、在園児と一緒にふれあい動物園や夏祭り、桃や桜、夏ミカン、ツツジなどが植えられている、季節を感じられる緑豊かな広い園庭で行われる運動会、そしておもちつきに参加することで「来年から幼稚園に行くんだ」という期待感と自立心を促します。
保育は育児経験もあるベテランの先生が担当します。はじめはママと一緒ですが、日々の活動の中で少しずつ分離の時間を増やしていき、ママと子供、それぞれの不安を解消しながら、3学期には完全に母子分離となります。母子分離となった後、ママたちは別室で待ち、子供の発育や発達、仕事、春からの園生活など、いろいろなことを話して交流を深め、子供だけでなくママも一緒に、入園に備えます。
お話
▲園長 鈴木 正宏先生(左)、教務主任 佐藤 晃代先生(右)