「日常的な英語教育」をモットーとするバイリンガル教育が特長と伺いました。
英語を母国語としない日本の子どもたちが、グローバル社会を育き抜くために必要な国際力・体力・創造力・知力をバランスよく伸ばすことを目標にしています。日本語と日本の伝統的な文化をしっかり理解しながら、考える力をもって英語を使いこなせる人を育てることが、私たちの目指すバイリンガル教育です。
各クラスにはネイティブ教師が1名ずついます。英語レッスンのために講師が来るのではなく、絵本を読み、公園で遊び、食事をして、と1日の行動をともにし、常に英語で話しかけます。
英語ができるできない以前に、英語を聴くことに慣れ、言葉の壁を取り払うことが大切だからです。一方、昔話の読み聞かせ、日本の文化やマナーは日本人講師が日本語で行い、日本人としてのアイデンティティも育てます。
▲初詣はみんなで神社へ|キッズフォレアカデミー(幼児部)(横浜市都筑区)
独自のカリキュラムについて詳しく教えてください。
STEAM教育(科学・技術・ものづくり・芸術・数学)を進化させた独自のカリキュラムを専任講師が行っています。さらに、朝のサークルタイムで自らテーマを考え、意見交換する時間は、これらを一歩進めたものです。
先日は「イギリス人はどうしてお箸が使えないのか?」がテーマでした。
ネイティブ教師を見て素直に疑問に思ったのでしょう。「けがをしている」「ママが教えていない」などユニークな意見が出るなか「イギリスではお箸を使わないんじゃないの?」という子が。まさに本物に触れたことで生まれた国際的な視野へのはじめの一歩です。
みんなで考え、結論を出す子どもたちを見て、頼もしさを感じました。そのほか、「捨てたごみはどうなる?」「大昔この辺りはどんなだった?」など、子どもたちの「?」が遠足の場所になり、本物に触れる機会になります。
私たちが目指すのは、子どもたちの考える力を伸ばすこと。その教育が日常的な英語環境のなかにあり、英会話力もアップする。それがキッズフォレの教育です。
▲この日の科学は貝殻が題材。まずはみんなで耳に当ててみました。|キッズフォレアカデミー(幼児部)(横浜市都筑区)
子どものモチベーションアップのための秘訣を教えてください。
子どもの能力を伸ばすためには、モチベーションが大切です。
モチベーションは「褒められたい」「お金持ちになりたい」などの外的な要因、つまり大人の価値観からくるものと、「やってみたい」「知りたい」という内的な要因、つまり子どもらしい自然な気持ちからくるものの2種類があります。私たちが大切にし、育てたいのは後者。好奇心や向上心を大切に育みたいと考えています。
先日、日本語で「桃太郎」の読み聞かせをしていたときのこと。外国人教師がこの物語を知らなかったのです。子どもたちは懸命に英語でこれを説明しました。これをきっかけに、桃太郎の英語劇をやってみたいという話が子どもたちの中で盛り上がったのです。
実現に向けて、役決めや英語のセリフなども子どもたちが考え、懸命に練習し、ついに舞台で見事に演じきりました。まさに、内的なモチベーションが原動力となった成功体験です。
1年前に年少で入園した子は年中進級を前に、随分と英語力が増しました。さらに卒園までの2年間で加速度的に能力が伸びていきます。これも子どもたちの自信と、更なるモチベーションアップにつながります。
モチベーションともに、ピアジェ(スイスの心理学者)に学ぶ子供の心理学やチャレンジ精神も大切に育みながら、子どもたちの未来のための教育を行っていきます。
お話を伺ったのは
キッズフォレアカデミー(幼児部)
園長 アレックス 先生