自然豊かな環境のもと、四季の移り変わりを肌で感じながら、子どもたちは元気にのびのびと過ごしています。
毎日のなかで大切にしているのは、3つの「カン」を育てること。ひとつ目は「観」。五感に触れながら自分の目と心でしっかり物事を見ることです。例えばかぼちゃやごぼう、レモンなど15~16種類の野菜や果物を用意します。これを手に取って肌触りを感じたり、切って中身を模写したり、においをかいでみたり、ときに調理して食することもあります。
このような経験に加え、さまざまな行事での体験から、ふたつ目の「感」、豊かな感性を身につけます。
年長の7月に富士山で林間保育を行いますが、五合目から見る富士山の姿、流れていく雲、気圧が低いなかでなかなか割れないシャボン玉など、普段、目にすることがない景色や体験に魅了され、その感動は深く心に刻まれます。
林間保育に向けた練習として年中から日常の保育のなかにグループ行動を取り入れ、幼稚園で1泊するお泊まり会を行います。ほかにも縄跳びとマラソンを融合した縄ラン大会や、ひとみ座による人形劇鑑賞、日常的な縦割り保育など、さまざまな体験によって3つ目の「勘」を働かせる力に結びつけます。
当園は幼稚園・保育所のなかでは日本で初めて、水泳教室を導入しました。年少は隔週、年中・年長は毎週、エポックスイミングスクールで指導を受けます。
また、マット運動や鉄棒、ボール遊びなど、目標に向かって繰り返し練習に取り組む体育教室や、年少の10月から始まる縄跳び教室、ネイティブ講師が担当する英会話教室、日本の伝統文化に触れ、文字への興味につなげる書道教室など、正課の特別活動が豊富なのも特長です。
絵本を読んだり、絵を描いたり、お友だちと歌ったり、体を使って仲良く遊んだり。この時期にしかできないたくさんの活動を通して、「のびのび、すくすく」育ってほしい。それが私たちの願いです。
お話
平間幼稚園 園長
野口 友子 先生