子どもの成長とともに避けて通れない「受験」。公立校に進む場合は、高校入試が最初の受験になる場合がほとんどです。
「高校受験なんて、まだ早い」とお考えでしょうか。実は、小学生のうちから意識しておきたいポイントがあるのです。
高校受験対策のプロ、塾講師(学習塾FULLMARKS センター南)に伺いました。
神奈川県の公立高校受験対策の後編です。
合否に直接関わる「内申点」と「学力検査」について、具体的な選考方法など、さらに詳しく解説していただきました!加えて、小学生のうちからできることや中学生からでも遅くない受験対策についてのアドバイス、また、馬場先生が講師を務める「FULLMARK Sセンター南」をはじめとする学習塾ブレストグループで実施されている受験対応策についてもあわせて伺いました。
「内申点」と「学力検査」のしくみ、さらに合否がどのように決まるのか、詳しく解説!
入試は1000点満点(特色検査を実施する場合を除く)、合否判定は1次選考・2次選考の2段階で行われます。1次選考は内申点と学力検査の結果、2次選考は学力検査と内申点のひとつ「主体的に学習に取り組む態度」の観点評価の結果によって合否が決定します。
<内申点>
入試に直接関わるのは中2の3学期(2学期制の場合は後期)~中3の11月下旬までの内申点。中2の3学期の成績は年間評価にあたるため、実際は中2の4月の成績から反映されていることになります。
算出方法
中2内申点 9教科✖️5段階=45満点
+
中3内申点 9教科✖️5段階✖️2=90満点
=A/135点満点→Aを100点満点に換算・・・a
例)成績表の評価が中2、中3ともにオール4の場合
<中2>9×4=36
<中3>9×4×2=72
→36+72=108 (135点満点)
▼100点満点に換算
108÷135×100=80
a値=80
<学力検査>
算出方法
5教科の素点の合計 100点✖️5教科=500点満点
B/500点満点 Bを100点満点に換算・・・b
例)5教科の合計点数が350点の場合
▼100点満点に換算
350÷5=70
b値=70
「主体的に学習に取り組む態度」の評価の算出方法
A:3点、B:2点、C:1点とし、9教科の評価を合計=27点満点
C/27点満点→Cを100点満点に換算・・・C
例)9教科の評価がすべてBの場合
2×9=18
▼100点満点に換算
18÷27×100=66.66…(小数第二位を四捨五入)
c値=66.7
内申点と学力検査の評価比率は学校によって異なる!
内申点(a値)、学力検査の得点(b値)、主体的に学習に取り組む態度」の評価(c値)は、各校が定める比率で計算され、その結果をもとに合格・不合格が決定します。1次選考では、内申点:共通選抜=5:5または4:6の比率を採用している学校が多い傾向にあります。
例)内申点:共通選抜=4:6で、上記で算出したa値、b値を利用した場合の得点
80(a)×4=320
70(b)×6=420
740点/1000点満点
1次選考の比率を見れば、その学校が内申点、学力検査のどちらに重きを置いているかが分かります。学力検査の比率が高い学校であれば、志望校の合格目安となる内申点に少し点数が足りなくても、学力検査で巻き返すことができる可能性が高く、逆もまた然りといえます。
続いて2次選考では、学力検査:「主体的に学習に取り組む態度」8:2で算出されることが多いようです。
先生に聞く!受験に役立つアドバイスQ &A
高校受験対策も行う学習塾FULLMARKSセンター南講師・馬場先生に、受験に役立つお話を伺いました。
Q.いよいよ中学に進学した我が子。ここから内申点UPのためにできることは?
A.
内申点の評価の「観点」は3つ。それぞれの観点が、どのような内容で評価されるのかを知ることで、具体的な対策が見えてきます。
観点 | 評価の対象となる取り組み |
① 「知識・技能」 | 学校で実施される定期テスト・小テストで知識や概念を問う問題の習得度 |
② 「思考・判断・表現」 | ・テスト内容で、思考・判断・表現の力に関わるもの ・提出物や授業内でのグループワークやスピーチ発表 ・技能科目の実技など |
③ 「主体的に学習に取り組む態度」 | ・自分で調べてまとめるなどの提出物の内容 ・ノートやメモが正しく取れているか ・授業中に積極的に挙手、発言できているか行動観察など |
この3つの観点はA○、A、B、C○、Cの5段階で評価されます。これらの総合評価で通知表の成績が決められているため、定期テストが高得点でも、提出物を出していなければ5がつかないことがあります。つまり、学習への理解度、態度など学校生活のすべてが評価の対象になるということです。
そのため、各科目の評価が取れていない観点を重点的に対策することが、内申点を上げる近道といえます。子どもの性質を見極め、どの観点なら対策しやすいのかを探ることが重要です。
学習塾「BREST」・[FULLMARKS」ならでは!独自の取り組みをPICK UP!
「一中学対応」の学習塾「BREST」・[FULLMARKS」なら、定期テスト対策もオーダーメイド
内申点UPのために、まずは定期テストの点数を上げることが重要です。
中学では、学校ごとにカリキュラムが異なり、特に理科や社会ではまったく違う単元を扱っていることがほとんどです。例えば社会なら、A中学で歴史を学んでいる時期に、B中学では地理を扱っていることもよくあります。
そのため、さまざまな学校から生徒が集まる環境では、一人ひとりがリアルタイムで学習したい内容を教えることが難しくなります。
その点、当塾は、ひとつの中学校のみから生徒が通う「一中学対応」。FULLMARKSセンター南ならば、茅ヶ崎中学校(同中学校進学予定の小学校)に通う生徒のみが通塾しています。
だからこそ、生徒の授業進度や定期テスト期間にあわせた学習カリキュラムを組むことができます。
定期テスト対策としては、テスト日から逆算して3週間前からみっちりと特別カリキュラムを実施します。また、「一中学対応」だからこそ、対応している学校の教科担任教師の出題傾向などを把握していることも大きな強みといえます。
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Q.小学生のうちから身につけられる「学習習慣」はありますか?
A.
疑問点解消の習慣です。疑問を感じたら、その場で解消する習慣を身につけることで、難易度が上がる中学の勉強にも対応できます。
学校の勉強は積み重ね方式です。今習っている単元が、数ヶ月後には別の単元を理解するために必要になります。かけ算の筆算を例に挙げると、最終的には足し算で答えを出す必要があり、かけ算はもちろん、それ以前に学習した足し算ができないと答えを出すことができません。
さらに高学年以降は、かけ算が解けないとほとんどの問題で解答が難しくなっていきます。つまり、ひとつの小さな疑問が、その後の学習面での大きなつまずきにつながってしまうのです。
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その日のうちに疑問を解決!学習塾「BREST」・「FULLMARKS」の「チーム・ティーチング」
疑問をすぐに解消する習慣をつけるために、生徒の質問を受ける授業「チーム・ティーチング」を毎週実施しています。つまずきの多い理数科目で行っており、宿題などで解答できなかった問題を講師が個別に指導していきます。
積極的に質問するのが苦手な生徒にも、質問しやすい環境を作ることで、質問することへのハードルを下げる工夫も行っております。「机を壁面に向けることで席を立ちやすくしたり、集中できる環境を整えたり、どんな生徒でも質問しやすい環境を作っています。
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いかがでしたか?複雑な部分も多い神奈川県の公立高校受験ですが、合格のために今からできること、早速取り組めることがたくさんありそうです。
最後に、勉強のサポートや習慣づけのため、通塾を考えている方に、馬場先生から塾選びのコツを伺いました。
「まずは体験授業や見学に行ってみてください。実際に授業を受けての、子どものリアクションが一番の判断材料になると思います。また、保護者の方同士やWEB上での口コミも、ぜひ参考にしてみてください」。
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