横浜市青葉区の瀟洒なマンションの一室。2022 年春に開講したiPad 専門のお絵描き教室「いしいゆきイラストスクール」を主宰するいしいゆき先生にお話をうかがいました。
デジタルで絵を描こう! iPad専門お絵描き教室
デジタルはトライアンドエラーが気軽にできるのが強み
自信がなくても、どんどんチャレンジできます!
私がイラストレーターとして仕事をするようになって30 年。その間にITは目覚ましい進歩を遂げ、イラストのキャンバスも紙からタブレットへと大きく可能性を広げました。このスクールをiPad 専門にしたのは、子どもから大人まで、そして絵を描くのが得意な人から苦手な人まで、幅広く「絵を描く楽しさ」を伝えられると思ったからです。
もともと絵を描くのが得意な人は、iPad の機能を利用することで作品の魅力が増し、さらに描くことが好きになります。一方でiPad は、絵を描くのが苦手、あるいはデッサン力に自信がないという人にも手が出しやすい便利ツール。
まずは描きたい素材の写真などのトレースから始めればいいし、構図や彩色も、何度も気軽にトライアンドエラーを繰り返せます。絵が描けたらうれしいけれど自分には無理、と尻込みしている方はぜひ一度体験にいらしてみてください。きっと新しい世界が広がります!
こんな作品がつくれます!
子どもに「お絵描き」をもっと楽しんでもらいたい
課題に取り組む中で、その子の得意なことも見つけられます。
幼児期は誰もが楽しかったはずの「お絵描き」。大きくなると次第に遠ざかってしまう人が多く、残念でなりません。ですからここでは、iPad の便利な機能を活用することで、コンプレックスを感じずに楽しく絵を描くことを何よりも大切にしています。楽しく描いていたら、誰でも上手になっていきます。
またiPad なら、お絵描きだけでなく、写真をコラージュしたりデザインしたり、アニメーション・動画制作など さまざまな技術を身につけながら、得意なことを見つけて伸ばしていけます。
例えば「4コマ漫画」を課題にすることも。日常の些細な出来事を簡単なストーリーにするのですが、これがなかなか難しい。
少ないコマの中でいかに表現するか、という「考える力」が必要で、絵に自信があっても苦戦する子もいるし、ストーリー作りや構成にうんと力を発揮する子もいます。自分は何が得意なのか、に気づくのはとても大事なことです。レッスンを通じてその子の得意を見つけ、その先にはいろんな可能性が広がっていることを伝えていくこと、それが私の使命だと思っています。
こんな作品がつくれます!
2022年9月発行の季刊誌ビタミンママ94号「中学受験が増えている理由」では、「子どもの好きを見つける、とくいを育てる習い事」企画で、ちょっと珍しい習い事をご紹介しています。
→ビタミンママ94号「中学受験が増えている理由」の詳細ページへ
お話を伺ったのは
いしい ゆき 先生
元銀行員。小学生からの夢を捨てられず、デザイン事務所に転職してからフリーに。イラストレーター歴30 年。代表作は、ココカラファインマスコットキャラクタ-、東京都関東甲信越ブロック詐欺防止キャラクターなど多数。イラスト・デザイン制作会社・株式会社クリートワークス代表