水に慣れ親しむことに重点を置いた親子コースや、遊びの要素をまじえながら水泳を楽しむ子供向けコース、競技会に向けて徹底的に練習する選手育成コースのほか、運動不足解消のための成人コース、そして水球コースとさまざまなプールの楽しみ方を提供しているサギヌマスイミングクラブ。安全面と指導方法の研修を必ず毎週行う、質の高いコーチ陣にも定評があります。
お話を小池忠昭コーチに伺いました。
―― 子供たちを指導する際に心掛けていることはありますか。
当クラブは指導が厳しいと言われた時代もありますが、いまは決してそんなことはありません。水泳は楽しいものとわかってもらえる指導をするよう、コーチみんなで共有しています。はじめは水を怖がるお子さんもいますが無理強いはせず、どんな些細なことでも褒めることで自信をつけさせ、少しずつ水に慣れていく指導をしています。
指導時は安全面の配慮を徹底し、週に一回、全コーチが参加する指導者研修も行っています。そのおかげで、これまで事故は一度も起きていません。私たちは子供たちの人生の一部を預かっている、という認識と責任を常にもって指導に当たっています。
またプールは定期的に水質検査を実施することはもちろん、水をろ過する効果がある珪藻土を使用し、さらに水をろ過するろ材に堆積した汚れを剥離し、その水は排出する逆洗を行うことできれいな状態を保つようにしています。
▲サギヌマスイミングクラブ(川崎市宮前区)
―― 子供のコースでは、どんなレッスンを行っているのですか。
3歳から年長までを対象としたBコースでは、プールの水深を底上げする赤台を使用せず、腰に巻くヘルパーのみのレッスンを行っています。自分の身長以上の水深で泳ぐことで、水に慣れるのも早くなります。また泳ぎだけでなく、コーチの問いかけには必ず返事をすることや、ビート板などの道具を大切に扱うことなどのルールもしっかり教えています。
▲準備体操の前に、必ず道徳の時間を設けています(サギヌマスイミングクラブ:川崎市宮前区)
プールでのレッスンは顔をつけたり潜ったりする練習をして、水に慣れてきたら、まずは背泳ぎからはじめます。息継ぎの不安がないため、これで泳ぐことの楽しさを知ってもらいます。小学1~2年生のCコースと小学3年~中学生のDコースでは正しいフォームを身につけることを中心に、技術面を習得するための練習も行っています。
また水泳に加えて自転車とランニングを加えたトライアスロンコースや、遊びをまじえたトレーニングで体幹を鍛え、身体能力向上につなげるスーパーキッズコースなど、スイミング以外のクラスも開講しており、こちらも好評をいただいています。
―― 子供たちの向上心を促すために進級テストを行っているそうですね。
目標を設けることが、子供たちのやる気につながると思っています。そのため、Bコースは0級からはじまり、レベルに応じて15級、14級と上がっていく進級テストを実施しています。このテストを受けるためには、クリアしなければならない課題があり、克服するとシールがもらえます。
4枚揃うとイルカの絵柄が完成し、そこではじめて進級テストを受けられるというシステムです。進級テストに向かって子供たちは努力し、合格したときは目標を達成したよろこびを体感します。進級テストについては泳力認定員が審査し、進級できなかったときは何がダメだったのかを本人だけでなく親御さんにも伝えるようにしています。
足りなかった部分を明確にすることで新たな目標ができ、子供たちの「次もがんばろう」という気持ちを育てます。また泳力認定員の見極める力を上げるための研修を行っていることも、当スクールの特長だと思います。
▲進級テストに向かって子供たちは努力し、合格したときは目標を達成したよろこびを体感します(サギヌマスイミングクラブ:川崎市宮前区)
お話
▲小池忠昭コーチ