脳科学から生まれた川崎メソッド「音符ビッツ」&ピアノで 0歳から天才脳を育む

音楽を通して、「心・脳・体」をバランスよく育てることがモットーのアサフ音楽院。一般クラスから音大受験にまで対応するピアノ、ハープ教室はもちろん、長年にわたる脳科学の研究をもとに主宰の川崎紫明先生が、長女の四宮香子先生、次女の川崎かぐや先生の協力のもと開発したオリジナルソルフェージュ(音楽をよみ、かき、うたう)「川崎メソッド音符ビッツ」クラスは、0歳からの育脳として、ピアノレッスンを始める前の基礎作りにも大いに役立ちます。

日本の音楽教育は100年遅れている?!
脳科学の力で音楽力を底上げ

――なぜ「音符ビッツ学習法」を考案されたのでしょうか。

これは私自身の学生時代の経験なのですが、ドイツに音楽留学中、一般のご家庭に招かれた際、ピアノを弾いてほしいと頼まれた事があります。ですが私は気軽に弾けなくて、その申し出を断ってしまいました。

すると奥様がサッとピアノに向かって小曲を弾かれたのです。ドイツでは生活に音楽が根付いていて、楽器の演奏が素晴らしいとか、歌が上手いとか、そう言ったことを考えるまでもなく、老若男女みんなが音楽を楽しんでいるんです。日本との音楽への接し方の違いにカルチャーショックを受けたのをよく覚えています。そういった経験から、小さい頃から生活に根付いた音楽教育の必要性をひしひしと感じました。


▲主宰の川崎紫明先生と長女の四宮香子先生(アサフ音楽院・川崎紫明音符ビッツ教室)

――音符ビッツ学習法は脳科学に基づいていると伺いました。

ドイツ留学から帰国後、世界46カ国で取り組まれている「スズキ・メソード」を習得しました。これは、早期教育を提唱し、耳から盛んに音楽を聞かせる事で感性を育む学習法です。素晴らしい感性が育つのですが、譜読みができなくて困っていました。

そんな折、右脳開発第一人者であるグレン・ドーマン博士のレクチャー「赤ちゃんの知能をどう倍増させるか」を受講し、大きな文字で繰り返し「見せる」ことによって、脳が開発されることを知りました。スズキメソードの「耳からの教育」とドーマン博士の「目からの教育」を統合し、音符ビッツメソッドを確立しました。

脳科学から生まれた、音楽学習法「音符ビッツ」


▲子供たちがゲーム感覚で楽しみながら取り組める工夫(アサフ音楽院・川崎紫明音符ビッツ教室)

――子供たちが楽しく取り組める仕掛けがたくさんあると伺いました

何より、楽しく、飽きずに繰り返すことができる点が特徴です。

子供たちに向けた学習では、りんごやみかんといった果物や「わんわん」「メーエ」など動物の泣き声に和音や音符をなぞらえ、ゲーム感覚で楽しみながら取り組めるように工夫しています。レッスン中カードを見せると、動物の動きを真似しながら答えるのですが、笑顔が絶えません。

また、リトミックの要素もふんだんに取り入れ、体を動かし五感を刺激することで、脳の前頭連合野という、意欲や創造力、コミュニケーション能力を司る部分も大いに刺激します。楽曲の背景を知るなど、音楽を学ぶ上で創造力は必要不可欠ですし、初見力の向上にもつながります。豊かな想像力や音楽表現を学び、一緒に楽しむ仲間との触れ合いからコミュニケーション能力も育ちます。


▲リトミックの要素もふんだんに取り入れ五感を刺激する(アサフ音楽院・川崎紫明音符ビッツ教室)

 

新しく枝葉を広げる「音符ビッツ」、紫明先生の考える新たな構想とは?


▲「子供たちへの音楽教育が充実していくのが一番の喜びです」(アサフ音楽院・川崎紫明音符ビッツ教室)

――今後の展開をお聞かせください。

音符ビッツを保育に取り入れてくださる幼稚園や音大付属の音楽教室などもあり、子供たちへの音楽教育が充実していくのが一番の喜びです。今、最も力を入れているのが指導者の養成です。そのための講座も定期的に開催しています。全11回コースで、横浜や大阪など全国4カ所で行なっています。

もともと、音符ビッツは年齢を問わない学習法ではあるのですが、子供たちにはもちろん、大人の方へももっと広く活用できる、新たな音符ビッツの構想を練ってもいるんです。

私自身、病気がもとで理学療法士の方に身体のしくみについて、深く学ぶことができました。その際、身体と脳にはとても密接な関係があることを身をもって体験したのです。音符ビッツの仕組みを認知症予防やリハビリにも役立てられるのではないかと医学界でも注目されています。音符ビッツはまだまだ進化を遂げていきますよ!

 

最新情報をチェックしよう!