【教えてドクター】Q.冷たいものや甘いものを食べたとき、歯がしみることがあります。

A.頻繁に起きるようなら知覚過敏の可能性が。

健康な歯でも、まれに神経が刺激を受けてしみたり、痛いと感じることはあります。ただ、その痛みが頻繁に起きたり、長時間続くようであれば、知覚過敏かもしれません。

冷たいものや甘いものなどを食べたときに歯がしみるというケースが多いのですが、中には、歯に風があたったときや、歩いているときの振動が歯に伝わるだけで痛いと感じる方もいます。

自然に治ることもありますが、歩いているだけでも痛いとなったら、日々の生活がつらいですよね。歯科医師に相談し、適切な治療を受けることをおすすめします。

歯ぎしり、食いしばりが知覚過敏の原因のひとつ

知覚過敏の原因は人によってさまざまです。

まずひとつ、考えられるのは歯ぎしりです。次に、食いしばり。これらによって、その人の許容範囲を超えて歯に負荷がかかった場合、知覚過敏となり歯が痛むことがあります。

対策としては、睡眠時の歯ぎしりや食いしばりが原因の場合、マウスピースを作って装着してもらいます。日中、歯を食いしばるクセがある人には、1mmでもいいから歯を離すよう意識してください、とお伝えします。たったそれだけでも歯にかかる負荷は大きく軽減されます。

自分で判断せず、歯科医師に相談を

虫歯と知覚過敏による痛みに違いはありません。特に初期の虫歯は分かりにくく、患者さんご自身でどちらか判断するのは不可能です。「ときどき痛むけれど、この間、診てもらったばかりだし、虫歯のはずはないから大丈夫」と思い込んで放置しないようにしてください。

3カ月に1回検診を受けている人でも、食習慣によっては次の検診までの間に虫歯になることも。「しみる」「痛む」のは、何らかの体からのサインです。「自分で判断しない」「放置しない」「専門家(歯科医師)に相談する」ことが大切です。

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お話を伺ったのは

よごう歯科クリニック 院長・余郷 徹明先生

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