A.それはドライマウスかも。原因は、口呼吸やストレス、不規則な生活などさまざま。
口の中のねばつきの多くは、口の中が乾燥する「ドライマウス(口腔乾燥症)」によるものと考えられています。
原因は、口呼吸やストレスをはじめ、不規則な生活、加齢、食生活、薬の副作用、全身の病気などさまざまで、これらが複合的に関与している場合も。進行すると、口の中が乾いて寝ている間に何度も目が覚めたり、ヒリヒリしたり、食事がしづらい、食べ物の味がしない、口内炎ができやすいなどの症状が現れます。
唾液が減少すると、虫歯、歯周病、口臭の発症リスクが高まるほか、感染症にもかかりやすくなります。
ドライマウスの改善には時間がかかることも。気長に行うことが大切
当院ではお口の状態を診て、自覚症状をお聞きしたうえで、検査用のガムを使って唾液の量を計ったり、口の中の湿度を測定したりするなど、総合的に診断します。
その結果、ドライマウスであれば、食生活や生活習慣の改善、口の筋肉や舌の運動の指導、薬の処方(主に漢方薬)などによる治療を行います。いずれにせよ、改善には時間がかかることが多いので、気長に行うことが大切です。
当院にはドライマウス研究会認定医が複数在籍しているほか、管理栄養士が在籍し、食事についてのアドバイスも行っています。
乾燥対策はしっかりとよくかんでゆっくり食べ唾液腺のマッサージも
乾燥対策を心掛け、室内は加湿器などで湿度を保ち、こまめに水分を摂りましょう。
また、規則正しい生活やゆとりのある時間も大切です。しっかりと睡眠をとり、食事はよくかんでゆっくり食べましょう。調理方法を少し変えるだけでも咀嚼回数は劇的にアップするので、食材は大きく切る、かみ応えのある食材を使うなど工夫することもおすすめです。
加えて、耳下腺、顎下腺、舌下腺を揉んで唾液の分泌を促す、「唾液腺のマッサージ」も効果的です。お風呂に浸かりながらでも行えるので、ぜひやってみてください。
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