大倉山こいし・こども矯正歯科は、0歳から9歳の小児とその保護者が対象で、保険診療内で受けられる治療やメンテナンスを行っています。
病院のモットーは「〝怖くない〞歯医者さん」。そのために、院内は治療スペースの配置や内装、雰囲気にいたるまで「子ども目線」が徹底されています。そんな院長先生に、子どもの歯に関するアドバイスを伺いました。
親子で同じ食器を使うと虫歯がうつる!?ブラッシングの必要性は!?
同じスプーンや箸を使うと虫歯菌がうつるからNGと思われている方が多いですが、結論から言うと気にしすぎる必要はありません。虫歯菌は同じ食器を使う以外にもスキンシップの色んな場面でうつる可能性はあります。
子どもの歯の健康維持は、何より「生活習慣」が重要です。歯のケアには、甘いお菓子や飲み物を日に何度も与えないことが一番大切なのです。糖分の過剰摂取は口腔内の健康と合わせて心身の成長にも悪影響を及ぼします。
おやつは時間を決めて少量、飲み物は麦茶や水などを選び、甘い飲み物は特別なときのお楽しみにしましょう。これだけでも歯ブラシの仕上げ磨きが多少うまくできていなくても虫歯になることはありません。
つぎにブラッシングですが、ここに少し挿入をしたいと思います。
そして、ぜひ0歳から歯医者さんに通ってください。歯が1本でも生えたら受診の合図です。口腔内の状態や歯の生え方を確認することはもちろんですが、歯医者さんに通うことが当たり前になるように習慣化することが大切です。口周辺に触れられることに慣れ、歯医者は怖くない場所だと、子どもたちに認識してもらうだけでも定期的な通院には価値があると私は考えています。
まだ歯医者に連れて行ったことがない、定期健診をしていなくても今からでも大丈夫です。お口周りの問題や姿勢などは小児歯科で指導を受けるのがベストです。歯並びに関係の深い顎の発達は10歳くらいまでといわれていますから、子どものうちに正しいお口の使い方を身につけることは、生涯にわたって健康な歯を維持することにつながります。
ママやパパも定期的なメンテナンスをして歯医者さんに通っていただきたいですね。食器からうつることを気にしすぎるより、家族で口内環境を整え、たくさんお子さまと触れ合っていただきたいです。