ちょうど10歳~12歳にかけての中学受験期は、子どものココロも大きく変化するとき。
親はどんなことに注意したらいいのでしょうか?
陽だまりクリニック美しが丘(横浜市青葉区)理事長 西山晃好先生にお話しをお伺いしました。
中学受験期は、学校の集団生活や
友だち関係で悩む子どもが増える時期です
友だちの輪に入れずに悩んでいない?
小学4年生くらいになると子どもたちの間に変化が起きます。
仲間との関係が広がり、暗黙のルールのようなものができるようになります。
そんな集団の空気に合わせられず、その輪から外れてしまう、友だちができづらくなってしまうことがあります。
さらに、それによって学校に行けなくなってしまう子も。
不登校自体が子どもにとっては、何らかの対処行動や自分を守るためであることもあります。
大切なことは学校に行かせることより、学校に行きたくなくなっている子どもそのものに目を向けてあげることです。
また、うつや不安が原因である場合も。例えば食欲が減っている、今までできたことができない、部屋にこもるようになったなど、最近ちょっと様子がおかしいなと思ったら、早めに専門家に相談してください。
一人でいることが多いけど、集団行動が苦手?
子どもが空気を読めずに少しズレたことをしてしまい、それがからかいの対象になって集団の中にいるのが難しくなっていることもあります。
発達の特性かもしれないので、不安があれば学校や専門の機関に相談してみるといいでしょう。
発達障害があるという診断(※)でもグレーな方もたくさん存在しています。
特性は0か100かではなくその間のどこかという感じでグラデーションの中にあります。
環境によって大丈夫であったり、そうでもなかったりと相対的な部分もあります。
自分の特性を知っておくと苦手な環境に自分を追い込まないことができます。
ですから、自分で行動できるまでは大人がサポートし、高校卒業くらいまでかけて徐々に自分の特性を理解し、対処できるようになるといいでしょう。
※心理検診を受けて、それを資料に医師の診断を経て具体的に発達障害の有無に関して診断を受けることになります。
※院名をクリック(タップ)すると詳細ページに飛びます
子どもの「気になる」行動は、それだけで発達障害が疑われるものではありません。 ただ、複数の「気になる」ことや困りごとがあるとき、あるいは成長とともに困り感が増してくるようなことがあれば、早めに誰かに相談し、専門機関を受診してみまし[…]