横浜市都筑区中川中央にある、センター北ひまわり耳鼻咽喉科。開院から12年目を迎え、地域に根付いて患者さん一人一人に最適な治療を提供するクリニックの院長、勝野雅弘先生にお話を伺いました。
クリニック名の「ひまわり」は花言葉に由来
ひまわりの花言葉は「あなただけを見つめる」です。クリニック名には、「患者さん一人一人をしっかり診察したい」という院長先生の思いが込められています。
院内もひまわりをイメージした明るい雰囲気です。子どもの患者さんには特に、できる限り素早く処置するよう心掛けているという院長の勝野雅弘先生。最初は不安そうだった子も診療を終えると「先生、バイバイ!」と笑顔で手を振って帰っていくそう。継続して治療が必要な場合も、その安心感があるので嫌がらずに通院してくれるようになります。
子どもはもちろん、大人の禁煙や睡眠時無呼吸症候群(SAS)、めまいなどの相談にも対応しています。
風邪をひいたかな、というときも耳鼻科に!
風邪の症状には、鼻水や咳、喉の痛みなどが多く、これは耳鼻咽喉科の専門領域です。また、子どもに多い中耳炎や副鼻腔炎は、風邪が原因の場合が多いので、「風邪の初期段階から鼻や耳をきちんと診て、悪化させないことが大切です」と勝野先生。
早期治療をしないと慢性化したり、耳の聞こえに影響したりということもあるといいます。
アレルギーをもつ子どもの低年齢化が進行
近年、アレルギー疾患は患者数の増加に加え、低年齢化も進んでいます。早い子だと1歳から症状が出ることも。小さな子は自分から症状を訴えることができないので、寝ているときに苦しそうにしていないか、鼻水や咳が長引いていないかなどに注意が必要です。
「気になる症状があれば、まずは血液検査などでアレルゲンを特定して、適切な治療を早めに行うことが重要です。放置すると悪化し、睡眠や成長、集中力の低下につながることもあります」と呼びかけます。
舌下免疫療法でQOL(生活の質)を向上
舌下免疫療法は、体を徐々にアレルゲンに慣らして症状を和らげていく治療法で、完治も期待できます。子どもは5歳から治療が開始でき、1カ月に1度程度の通院で、自宅で毎日3〜5年ほど薬を服用します。
「治療には、親の協力と本人の根気も必要ですが、つらい症状が緩和すればQOLの向上につながります」と勝野先生。
アレルギー源がダニの場合は1年を通して、スギについては花粉が飛散していない時期(5〜1月)から投与を開始します。
地域の信頼を集めて12年目外来診療が天職!
開院から12年目を迎えたセンター北ひまわり耳鼻咽喉科。「振り返って思うのは、私は本当に外来診療が好きなんだ、ということです」と院長先生。
「5歳から舌下免疫療法を始めた子が5年間の治療を頑張って完治し巣立っていく。その姿が何よりの喜びです。これからも体力の続く限り地域のみなさんに貢献していきたい」。
そんな院長先生の健康法は趣味のゴルフ。オンとオフをしっかり切り替えることが新たな活力を生み出すそう。
お話を伺ったのは
院長:勝野 雅弘先生
昭和大学医学部卒業。日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医。医学博士。昭和大学藤が丘病院、小田原市立病院、関東労災病院に勤務。関東労災病院副部長、昭和大学病院耳鼻咽喉科助教を経て2012年より現職。