「女性のための総合クリニック」として幅広い年齢の女性から頼りにされている、優ウィメンズ クリニック。同クリニックでは、比較的若い世代の女性に発症しやすいといわれる子宮頸がんのワクチン接種に力を入れています。
婦人科の専門医として、ワクチン接種の重要性や最近の状況について、婦人科の糸賀知子先生にお話を伺いました。

ホテルのロビーのようなラグジュアリーな雰囲気の待合室。初めての受診でも、リラックスした気分になれます。
子宮頸がんの予防にはHPVワクチン接種が有効
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染により発症する、子宮の入り口(頸部)にできるがんです。性交渉によって感染するウイルスで、性交経験のある女性の大半が、一生に一度は感染したことがあるといわれています。糸賀先生によれば、「感染の約10%が前がん病変を経て、数年後に子宮頸がんへ進行すると考えられていますが、どのような場合に子宮頸がんになるか分かっていません。
そのため子宮頸がんを減らすには、性交渉を行うより前に、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)を接種することがとても大切です。HPVワクチンを定期接種している諸外国では、子宮頸がん発症の低下が報告されています。こうした背景から、当クリニックでは10代の女の子への接種を推奨している」そう。
審議を重ね、2023年より定期接種が再スタート
日本では、2009年にHPVワクチンが承認され、2013年に定期接種を開始。しかしその後、重篤な副反応が相次いで報告されたため、積極的な接種が見送られていました。時を経て、科学的データが蓄積されてきたことから、厚生労働省は審議を再開。接種後に重篤な症状として報告があったのは、ワクチンを受けた1万人当たり2~5人だったことなどを受け、2023年より定期接種が再スタートしました。

「HPVワクチンは、防ぐことができるHPVウイルスのタイプによって3種類あります。なかでも、最も新しいHPVワクチンの『9価ワクチン(シルガードⓇ9)』は、カバーするHPVのタイプも多く、接種することで90%以上の予防効果が期待できると考えられています」と、糸賀先生。
HPVワクチンは公費で接種できる
現在、小学校6年から高校1年相当の女の子を対象に、国がHPVワクチンの接種を無料で提供しています。接種を希望する場合は、婦人科などの医療機関に相談し、ワクチンの種類や接種するタイミングを決めます。どのワクチンも、半年から1年の間に決められた回数接種しなくてはならず、接種には保護者の同意が必要です。「HPVワクチンを接種しようか迷っている人は、日本産婦人科学会や厚生労働省のホームページに詳しい情報がありますので、ぜひ一度アクセスしてみてください」(糸賀先生)。
子どもの月経を把握し、
気になることがあれば受診を
ところで、中学校受験を控える11~12歳の女の子は、初潮を迎える時期と重なります。子どもによっては、月経に伴う体調不良を感じたり、受験勉強によるストレスで月経が何カ月も来なかったりすることも。「月経がないとラクだからといって、こうした状況を放置しないでください。骨の形成や将来の妊娠に悪影響が出るなど、何らかの弊害が生じる可能性があります。

お子さんの月経の状況を把握することは、受験で最善を尽くすためだけでなく、将来のために大切です。どんな小さなことでも気になることがあったら、婦人科を受診するようにしましょう」。
<優ウィメンズクリニック 外観(川崎市高津区)>

優ウィメンズクリニック外観(川崎市高津区)