それなら小さなお子さんでも安心してアレルギー検査が受けられ、しかも当日30分で結果が出ます。
増え続けるアレルギー
若年層での発症も増加
他の疾患の引き金になることも
近年、アレルギー性鼻炎を発症する人が激増しています。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が耳鼻咽喉科の医師とその家族を対象に5年に一度行っている調査によると、アレルギー性鼻炎の患者の割合は、1998年に29・8％だったのが、2019年には49・2％まで増加しています。
アレルギー性鼻炎の中でも特に気になるのが、スギ花粉症の患者さんの割合です。
2019年の年齢層別有病率は、10代で49・5％、5～9歳も30・1％と、小さなうちから発症していることが分かります。
さらに、ダニアレルギーも増加傾向にあります。
滋賀県で小学5年生を対象に行われた調査によると約50％、つまり2人に1人がダニアレルギー陽性と判定されました。
ダニアレルギーはアレルギー性鼻炎に加え、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎など他のアレルギー疾患の原因にもなるため注意が必要です。
まずは原因を特定して
アレルゲンの回避と適切な治療につなげましょう
風邪でもないのに、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳、痰が繰り返すなどの症状に心当たりがある方は、アレルギー性鼻炎やぜんそくかもしれません。
ひとくちにアレルギーといっても、その原因はさまざまです。
まず、第一段階として、アレルギーの原因物質（アレルゲン）を特定することが大切です。
なぜなら、動物アレルギーが陽性でスギ花粉は陰性という患者さんに、花粉症の対策をしても意味がないからです。
検査により原因が判明したら、日々の生活の工夫により、できるだけアレルゲンに接しないように気をつけましょう。例えばダニが原因の場合、こまめに掃除や布団干しをする、花粉症の場合は外出時にゴーグルやマスクをつける、など。
ただ、それだけで100％アレルゲンを回避できるわけではありませんから、医師と相談の上、適切な治療を受けることをおすすめします。
つらい症状をやわらげたり抑えたりする薬を飲む薬物療法のほか、原因がダニやスギ花粉の場合は、「舌下免疫療法」といって、体質改善によりアレルギーそのものを治す根本的な治療を選択することもできます。
画期的なドロップスクリーン検査
注射嫌いのお子さんにも忙しい親御さんにも最適です
▲ドロップスクリーン検査の機器は２台導入、30分で最大2人分の検査が可能。インターネットでドロップスクリーン検査予約をすることができます（宮前平トレイン耳鼻咽喉科 川崎市宮前区）
アレルギー検査をする上で、近年注目されているのが、「ドロップスクリーン」という検査方法です。
指先からわずか1～2滴の血液を採り、30分ほどの時間で、41項目ものアレルゲンを調べることができ、痛みはとても少ないです。
従来の検査では注射器を使って採血し、その検体を検査機関に送り、結果が戻ってくるまで数日かかりました。
小さい子の多くは注射が苦手なものですし、仕事や子育てに忙しい親御さんは、「検査結果が出てから再度受診してください」と伝えると、「今は無理なのでまたにします」と検査自体をあきらめてしまう方が多くいらっしゃいました。
ドロップスクリーン検査は、注射器を使用しないのでお子さんでも安心して受けられます。
また、結果がすぐに出るので、その日のうちに今後の治療方針や処方する薬が決められるのもメリットです。
さらに横浜市、川崎市などでは2023年、小児医療費助成制度の所得制限の撤廃や中学３年までの拡充がなされました。
この検査も健康保険や小児医療費助成の対象です。
アレルギー性鼻炎やぜんそくが心配な方、ご両親がアレルギー体質でお子さんのアレルギーが心配という方は、ドロップスクリーン検査を検討してみてはいかがでしょうか。
特定原材料7品目を含む22項目の食物アレルギーも分かるので、就園前で食物アレルギーが心配という方にも参考になると思います。
掲載されている、 ビタミンママ本Vol.94「いま、中学受験が増えている理由」好評発売中！
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