あざみ野駅からバスで3つ目の停留所、「大場町」下車すぐのところにある「あおば皮ふ科」。「子供は先生のことが大好き」「通院を嫌がらない」と、小さなお子さんを持つママ達にも評判の院長の湧川基史先生が、皮膚科専門医の視点から、肌に関する症状をトータルで診察。ビルの1階にあり、段差がないためベビーカーや車いすでも来院しやすく、駐車場も完備されており、お車での通院も安心。待合室にはお子さんが飽きないように絵本やぬいぐるみなどが用意され、モニターではアニメが放映されています。
赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんが来院しやすいよう配慮された院内設備
――清潔感があって、明るく広々とした病院ですね。クリニックの設備について先生がこだわったところを教えていただけますか?
トイレの広さと診察室の天井にこだわりました。トイレに関しては、ベビーカーや車いすで来院される方も多くいらっしゃるので、そのまま楽に入れるように広くして、お子様連れの患者さんも多いので折り畳み式おむつ替え用ベッドも完備しました。診察室の天井にはアンパンマンなどのぬいぐるみを配置しました。これがあるとお子さんの首などを診察するときに「アンパンマンがいるよー」と天井を指させば、上を向いてくれるのでとてもスムーズです。
院内の照明は、待合室は柔らかく、診察室はクリアに見えるように調整しています。衛生面にも配慮し、診察時間終了後には診察室も待合室も丁寧に掃除しています。
――隠れ家サロンのようなエステスペースがあるとお伺いしたのですが、通常の皮膚科診療と、美容皮膚科診療は別の診察室で行うのですか?
はい、当院では通常の皮膚科と美容皮膚科を区別しており、通常の診察室と待合室とは別に、完全予約制の美容皮膚科(メディカルエステティックサロン)専用の施術室と待合室を完備しております。施術の際にはメイクを落としていただきますので、施術室には洗面台とメイクスペースもあります。
基本的にメディカルエステティックサロンの施術は看護師とエステティシャンが行っていますが、施術前には必ず私が問診を行いますので安心して施術を受けていただけます。顔のたるみに効果的なスマスアップを数年前に導入しました。近隣のクリニックでは設置しているところが少ないので遠方から来てくださる患者さんもいます。▲あおば皮ふ科(横浜市青葉区)
患者さんが受診しやすい環境の整ったクリニック
――皮膚科は待ち時間が長いイメージがありますが、工夫されている点などはございますか?
患者さんが時間を有効に活用できるよう当院ではアイチケットという予約システムを導入しています。2回目以降の受診の方はネット(パソコン・携帯電話・スマホ)で診察予約をすることができ、現在の診察待ち人数を確認することも出来ます。自分の順番まであと何人か確認することができるので、便利だと好評をいただいております。すぐ向かいにあるあざみ野ガーデンズで時間をつぶされる患者さんも多くいらっしゃいます。当院は最寄駅から遠いので、患者さんが気軽に通院できるよう様々な工夫を行っております。アイチケットの導入もその一つです。
――開業当初から院内処方をされているとお伺いしたのですが、何かこだわりがあるのですか?
特にこだわりがあったわけではないのですが、近くに薬局がなかったので院内処方を始めたというのが本音です。ジェネリック医薬品も多く取り扱っていますが、明らかに効果が劣ると思われるジェネリック医薬品は処方していません。必要に応じて、院外処方の希望についても受け付けておりますので、気軽にスタッフに申し付けてください。小さなお子様がいるお母様方から院内処方は「助かる」、「便利」とのお声をいただくことが多いので結果的に良かったと思っています。今後も院内処方の形態を続けていくつもりです。
▲あおば皮ふ科(横浜市青葉区)
お子様の肌トラブルからママのお肌の悩み、美容まで幅広く対応
――お子様はどのような症状で来院される方が多いですか?また治療はどのように進めるのですか?
お子さんはアトピー性皮膚炎やとびひ、イボなどで来院される方が多いです。アトピーの場合は薬物治療、スキンケア、生活習慣の改善の3本柱で治療を進めます。生活習慣については、甘いものや加工食品は控えるようアドバイスします。最近、子供が大人しくなるからと甘いものなどを過剰に与えてしまうお母さんもいらっしゃるので。
薬については漢方薬を多く使います。現在、当院では50種類ほどの漢方薬を扱っているのですが、アトピーに関して漢方薬は特に有効です。ですが漢方薬の味になじめないお子さんも多いです。そのため口当たりのいい甘いゼリーに漢方薬を混ぜて飲む方法をおすすめしています。当院ではレシピをお母さんたちにお渡ししています。また、薬の効き具合や、経過観察の目的で、アトピーの方には月に1回受診してもらっています。漢方薬は体質によって出す薬が違うので、どの薬を処方するかは、症状が一緒の人でも違う場合が多々あります。
アトピーの患者さんの場合は、舌の性状などをみる「視診」とお腹の張りや硬さ、脈の拍動を確認する「触診」を行い患者さんそれぞれの体質を見極めています。アトピーは根気強く付き合えば必ず治る病気です。体質を改善し、完治できるようできる限りのサポートを提供します。
――ママ世代ではどのような症状で来院される方が多いですか?
ママ世代は、ホルモンバランスの変化によって起こる、ぶつぶつニキビや顔がかゆいなどの肌トラブルで来院される方が多いです。更年期による肌の不調や、美容皮膚科で扱うくすみなどで受診される方もたくさんいます。更年期やホルモンバランスの変化による肌トラブルには漢方が有効であることが多いのでほとんどの場合漢方薬を処方しています。婦人科で処方するような薬が多いので安心して服用できます。
美容皮膚科を併設しているので肌トラブルの相談がしやすいと好評です。メディカルエステティックサロンではしみや肝斑治療に用いるレーザートーニング、しわやたるみを改善するスマスアップなどの美容施術を受けられる方が多いです。なかでも、イオン導入の約20倍の浸透力があるケアシスは、注射を使わずにヒアルロン酸やコラーゲンを肌の深層まで大量に導入することができるので人気があります。今話題のまつ毛育毛剤「グラッシュビスタ」も処方しています。まつ毛が本当にフサフサになるそうです。また、今年の2月から痛みの少ない医療用レーザー脱毛機器を導入しました。
コーヒー好きな湧川先生は、香り高いコーヒーを求めてカフェ巡りをするのがマイブーム。出張などで地方に行くときは必ずネットで調べてご当地の有名店に立ち寄るそうです。昭和レトロな喫茶店がお好みで、先日京都に観光に行かれたそうですが京都は昭和レトロなカフェの宝庫。お寺巡りよりカフェ巡りに夢中だったそうです。
▲ 院長の湧川 基史 先生 あおば皮ふ科(横浜市青葉区)
国立浜松医科大学医学部卒業。東京大学医学部皮膚科学教室入局。国立国際医療センター皮膚科厚生技官、東大病院皮膚科助手、帝京大溝口病院皮膚科医局長を経て、2003年あおば皮ふ科開院。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。医学博士。