ホームドクターとリウマチ・膠原病の専門治療を兼ね備えるクリニック


▲都筑あずま内科リウマチ科:横浜市都筑区

都筑あずま内科リウマチ科は、内科全般を広く診療するとともに、大学病院に引けを取らないレベルの診療を毎日行うリウマチ科を設ける数少ないクリニックです。「内科のことなら、家族や親しい友人のように、どんなことでも相談してほしい」と話す東浩平院長は、長年大学病院で診療に当たってきたリウマチ治療のスペシャリスト。そんな東院長に、クリニックやご専門のリウマチ疾患について伺いました。

リウマチの専門治療と一般内科の両方を兼ね備えるクリニック

――こちらの特長を教えてください。

ここには、リウマチ膠原病の患者さんがたくさん来ています。50%くらいがその患者さんです。それ以外は、一般的な内科疾患。風邪などの感染症や生活習慣病の方で、ちょうど半々くらいですね。専門的な治療が受けたい人も一般的な内科が受けたいという人も、来ることができる医院です。リウマチ膠原病に関しては、基本的にどこにも負けない診療を行っていると自負しています。薬も大学病院で使うようなものもすべて使って、保険診療でできる範囲で最高レベルの診療ができるようになっています。

でも、専門医にはありがちですが、例えば、リウマチの先生に風邪をひいたというと、それはよそで診てもらってというのではなくて、専門も診ながらそのような調子がちょっと悪くなったという一般的な病気も診るというスタンスでやっています。

――複数の医師で診療をしているのですね?

はい。副院長の妻は総合内科医で木曜日の午前中と金曜日午後、兄は糖尿病が専門で、火曜日の午後に診療をしています。また、女性のリウマチ専門医である小俣正美医師が火曜日、水曜日の午前、木曜日1日診療を行っております。ほかに大学からも来てもらっていて、土曜日は必ず2診体制で診療をしています。今は、全体の8割の時間で2診体制をとっています。

医師一人の力というのは本当に微々たるものですし、独善的にもなりやすいと思うんです。それに、ほかの医師と話し合いながらできれば、スキルアップにもなります。患者さんにも、どの医師にかかっても良いですよというスタンスです。こちらから押し付けるものでもないですし、やっぱり人間同士ですから、合う、合わないもあると思うので、もし僕のことが苦手だなと思ったら、ほかの先生に治療を継続してもらえれば良いと考えています。普段は希望の先生、急いでいる時は空いている先生というのもOKです。

――診療で気をつけていることは何ですか?

説明をしっかりとして、同意を得ることです。インフォームドコンセントとか、そんな立派なことではなくても、患者さんが納得をして治療を受けてもらわないと、何の意味もないと思っています。それに僕は、医師のほうが偉いとか、逆に患者さんのほうが偉いとかではなくて、例えるならスポーツ選手とコーチやトレーナーの関係だと思っているんです。選手にやる気がないと絶対に良い成績は残せませんし、がんばって成功したら、賞賛されるのも選手です。僕たち医師は、そのためのサポーターです。そういうスタンスで、最終的には患者さんに健康を、良い状態を勝ち取ってもらいたいなと思ってやっています。

あと、リウマチ膠原病は女性の方が多くて、ここに来られる方も7〜8割は女性ですから、変に敷居が高くならないように、気軽に誰でも来られるように明るい雰囲気にしています。

近年、劇的な進化を遂げたリウマチ治療

――リウマチの治療について教えてください。

リウマチの治療は、近年、劇的に進化しました。昔は、両足の股関節や膝の関節を人工関節にする手術を受けたり、首が悪くなってしまって寝たきりになってしまったりと、障害者になるのが当たり前の疾患でした。痛いのに何もしてあげられないのは、医師の立場からも苦痛でした。でも今は、生物学的製剤をはじめとした新しい治療法が出てきて、日常生活には支障がない状態に持っていくことが難しいことではなくなりました。ただ薬の価格の問題やリスク管理、すでに関節が壊れてしまっている患者さんを治す力はないので、まだまだ完成形ではないと思っています。その辺りは、僕は内科医ですけど、外科やほかの医療機関も含めたチーム医療で、足りないところを補っていければと考えています。

当院の外来で受けられる治療は、大学病院で受けるのとまったく一緒で、何も劣るところはありません。むしろ大学よりも敷居が高くないですし、大学の外来は、2〜3ヶ月に1回になってしまいますけど、うちなら痛いときや必要なときには、いつでも受けてもらうことができます。

検査結果が当日中にわからないことはありますけど、それでも翌日には出ますから、出たら必ずチェックをして、必要であれば患者さんに電話をして、薬のことなど指示をするようにしています。大学にいた頃よりも電話をすることが増えましたから、患者さんと近くなったなと実感しています。

――健康へのアドバイスはありますか?

リウマチや膠原病は、関節が痛いとか、熱が出る、発疹が出るなど、最初にそんなに特別な症状が出るわけではなくて、ありがちな症状から始まります。そういう症状には、感染症などの疑いがありますから、まずは風邪薬や抗生物質で様子を見ることになりますが、2週間くらい経ってもそれらの症状が改善しないのなら、リウマチや膠原病を疑って検査を受けることをお勧めします。

そして、リウマチの代表的な症状には、関節のこわばりや関節痛がありますが、このような症状は、ほかのいろいろな病気でもあるので、実際にリウマチの人は3人に1人くらいなんです。逆に言えば3人に2人は、閉経や出産などによるホルモンバランスの影響や腱鞘炎、変形性関節炎など違う病気が原因ですから、過度に怖がる必要はありません。そして、それらを診断するのが医師の役目ですから、それらの症状があるのなら、まずは診察を受けてください。

どんな疾患も同じですが、最近は遺伝子研究が進んで、リウマチ膠原病に関しても遺伝子がわかってきていますが、その遺伝子を持っていても病気を発症していない人はたくさんいます。そう考えると、いかに病気を発症させないのかというのが大切なんです。そのためには、余計なストレスを抱えずに楽しい生活を心がけて、美味しい空気を吸って、美味しいものを食べるのが大切だと思います。リウマチ膠原病が圧倒的に増えたのは、産業革命以降だと言われているんですね。いろいろな要因があるのだと思いますが、大気汚染だとか水質汚染、化学物質の影響というのもあると思います。それらを100%避けるのは難しいかもしれませんが、できるだけ健康的な生活を送るのは、どんな病気に関しても良いことだと思います。

心配なことは、なんでも気軽に相談を

――最後にメッセージをお願いします。

リウマチ膠原病でも、そうでないどんな症状でも、何科に行けば良いのかわからない、誰に相談して良いのかわからないなど、心配なことがあれば気軽にきてほしいと思います。女性医師もいますし、当院にいる医師は、僕が直接、声をかけてきてもらっている優しい人ばかりですから、安心して来てください。


▲都筑あずま内科リウマチ科 院長 東 浩平先生(横浜市都筑区)

聖マリアンナ医科大学卒業。横浜総合病院勤務、聖マリアンナ医科大学内科学助教などを経て2012年都筑あずま内科リウマチ科開院。日本リウマチ学会認定リウマチ専門医、指導医、評議員。日本内科学会認定総合内科専門医。聖マリアンナ医科大学非常勤講師。医学博士。

(2022年3月更新)

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