体と心のお悩みに答えます!ビタママエリアの名医が解消
体と心のお悩みQ&A
鼻水が喉に入ることが多く不快です。日常的な痰や咳も気になります。
鼻炎や副鼻腔炎でない場合、上咽頭炎の疑いがあります。
のどは「咽頭」と「喉頭」に分かれており、咽頭は食べ物を飲み込んだり、呼吸や発声などの働きをしています。
咽頭は、さらに上咽頭・中咽頭・下咽頭に分けられるのですが、上咽頭は鼻と喉の間の部分で、神経組織が数多く集まっています。外気に触れやすいために細菌やウイルスによって炎症を起こしやすいので注意が必要です。
上咽頭炎には「急性」と「慢性」の2種類があります。急性はいわゆるのど風邪と言われるようなもので、1週間から10日ほどで症状が治まりますが、それ以上続く場合は慢性の疑いがあります。
慢性になると、多くの症状がいっぺんに現れるため、各診療科では原因が分からないこともよくあります。
この病気は認知度が低いので、参考になる書籍を見ていただきながらしっかり説明しています。
感染症、疲労、ストレス、口呼吸による乾燥などが原因で上咽頭に炎症が生じると、鼻や喉だけでなく、頭痛、めまい、歯の痛みなどさまざまな不調を引き起こすことがあります。
検査は内視鏡を使って行い、治療は患部に塩化亜鉛溶液を塗布します。予防としては、こまめに喉を潤すことが大切です。
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