【教えてドクター】中学受験と矯正治療の両立について

小学生の矯正治療Q&A

中学受験を考えていますが、歯科矯正と両立できますか?(小4女児)

受験生でも歯科矯正は受けられますが、気をつけたいポイントが2つあります。

1つは歯科矯正を始めたばかりの頃や装置の調整直後には、違和感を覚えたり、痛みを感じたりすることがあります。これらは一時的なものですが、集中の妨げになることもあるので、受験の半年以上前から治療を開始し、装置に慣れておくことをおすすめします。

2つめは受験を控えたお子さんの場合、装置を調整するための定期的な通院時間の確保が難しくなることが考えられます。受験生は入試本番の数ヵ月前から、模擬試験や面談など大忙しです。受験シーズンの通院について、あらかじめ計画を立てておく必要があるでしょう。

不安でしたら、受験の前に治療を終わらせておく、または受験が終わってから開始するという選択肢もあります。歯科矯正にともなう負担や治療中の生活についてよく理解したうえで、開始時期を決めると良いでしょう。

お話を伺ったのは

アリビオ矯正歯科クリニック 院長 久保田 雅人先生

昭和大学歯学部、同大学院歯学研究科卒業。昭和大学附属歯科病院勤務、同病院総医局長を経て、2008年アリビオ矯正歯科クリニック開院。昭和大学歯科矯正学教室兼任講師。歯学博士。

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