小学生の矯正治療Q&A
歯並びが英語の発音に影響するってホントですか?(小3男児)
英語の発音で重要なのは滑らかな舌の動きです。歯並びが悪いと舌の動きが制限されてしまい、上手に発音できないことがあります。
例えば、日本人がよく悩まされるのが「R」と「L」の発音と聞き取り。「R」は、舌を口の中のどこにもつけずにラ行の音を発します。一方で「L」は、上の前歯の付け根に舌をしっかり当ててラ行の音を発します。
このように、歯を基準にして舌を動かすので、正しい発音のために、歯並びは重要になってきます。同様に「th」の発音は、上下の前歯に舌を挟み込み、スーッと息を通します。この場合も、上下の歯がきれいに噛み合っていないと空気が抜け過ぎてしまい、正確に発音するのが難しくなります。
お子さんの将来に向けた「学びの環境を整える」という意味でも、歯並びが気になる方は矯正歯科医院へ相談することをおすすめします。
お話を伺ったのは
アリビオ矯正歯科クリニック 院長 久保田 雅人先生
昭和大学歯学部、同大学院歯学研究科卒業。昭和大学附属歯科病院勤務、同病院総医局長を経て、2008年アリビオ矯正歯科クリニック開院。昭和大学歯科矯正学教室兼任講師。歯学博士。