小学生の矯正治療Q&A
小児矯正は治療期間が長引いたり、その後戻ったりするリスクはありますか?
小児矯正治療は例外があるものの、上下の前歯が大人の歯に生え変わり、6歳臼歯が生えてきた7~8歳頃から始めるのがベストタイミングです。これより遅くに始めた場合、歯の生え変わりで装置がフィットしなくなったり、歯の動く量が少なくなったりします。
毎日装置を使うことも大変重要で、使用頻度が少ないと治療期間が長引く原因となります。また歯並びが改善されたあと、後戻りを防ぎきれいな歯並びを維持するため、保定装置をしばらく使用します。使用の目安は生え変わりが終わる頃までで、その頃になると後戻りすることはほとんどなくなります。
ただし身体の成長とともにかみ合わせが変化してくることはありますので、定期的なチェックは必要です。小児矯正治療は大人の矯正治療と違い、歯がきれいに並ぶ土台を整えることができます。気になる症状があれば早めに歯科医へご相談ください。
お話を伺ったのは
はるまちざか歯科・矯正歯科 院長 三浦 回也 先生 副院長 三浦 恭子先生
院長:日本大学歯学部卒業。横浜市内の歯科クリニックで経験を積んだ後、2017年1月にはるまちざか歯科・矯正歯科を開院
副院長:日本大学歯学部を卒業後、同大学歯科矯正学講座入局。同講座非常勤医を務め、2017年より同院副院長に就任