歯肉マッサージで得られる効果を教えてください。
歯茎を指先や歯ブラシなどでマッサージするものです。あおぞら歯科では、トレーニングを受けた歯科衛生士が専用の歯茎用ジェルを使い、指先でマッサージを行っています。歯茎の血行を促進し細胞を活性化することで、歯周病の予防や改善につながるだけでなく、唾液の分泌を促す効果もあります。
唾液には口の中を清潔に保ち虫歯や口臭を防ぐ作用がありますので、普段から口の中が乾燥しがちな方にはおすすめです。歯茎はもちろん、頬の内側や咬筋と呼ばれる噛む筋肉、首回りから肩、頭部もあわせてケアします。リンパを流し顎周りがスッキリする効果もあるので、特に女性の患者さんに好評です。
当院の歯科衛生士によると、「長年定期的に通っている患者さんが普段と違う肩のこり方をしていないか、体調はいつも通りかなども気にしながらケアしています。常に家族のような気持で接することを心がけています」。
自宅でも歯肉マッサージは可能ですか?どのようにすればいいですか?
ご自身でマッサージすることもできます。指で行う場合は、まず手を洗って清潔にした上で、人差し指の腹の部分を使って、歯茎の表面にクルクルと小さな円を描くような感覚で前歯から奥歯の方向へと動かしていきます。
左右同じように行ったら、次は親指と人差し指で歯茎を挟むようにして軽く揉みます。このとき親指は歯の内側、人差し指は外側におくような感じです。最後に、頬の内側を人差し指で伸ばすようにマッサージします。
当院ではメンテナンスのときに行っています。歯茎用のジェルや保湿剤も販売していますので、興味があればお気軽にご相談ください。ご自宅で歯肉マッサージを行う場合の注意点に加え、頬の内側をよく噛んでしまう方には頬を引き締める体操、舌の動きが鈍くなり咳き込みやすくなった高齢の方には舌の体操など、その方に合ったアドバイスをいたします。
お話を伺ったのは
あおぞら歯科
院長 今村 圭一郎先生
鹿児島大学歯学部卒業、神奈川県内、東京都内の歯科医院、病院口腔外科での勤務を経て、2013 年あおぞら歯科開院。