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長時間の姿勢の悪さやデスクワークが原因 適度な休憩と体操で緩和を
男女問わず悩んでいる人が多い
人間の頭の重さは体重の10%程度で、一般的には5~7㎏、人によっては10㎏前後の重さを、首や肩の周辺にある僧帽筋をはじめとしたさまざまな筋肉で支えているのですから、かなりの負担がかかっているのは言うまでもありません。
この蓄積が首や肩の筋肉に疲労となって溜まって硬くなり、血管を圧迫して血液の循環が悪くなったり、末梢神経を傷つけることで凝りや痛みを感じたり、ときに頭痛や吐き気などの症状を伴うこともあるのです。
体操で肩こりを軽減しましょう
肩こりが悪化しないよう、肩の体操や筋肉をほぐすストレッチをしましょう。
肩の体操
- 両腕の力を抜いて下ろし、肩を上にあげ、ゆっくり下ろす。
- 両腕の力を抜いて下ろし、肩を後ろから前へ円を描くようにゆっくり回す。同じように前から後ろへゆっくり回す。
- 両手を頭の後ろで組んで、両肘を後ろに引く。同時に、組んだ手を頭で押し返すように意識する。
筋肉をほぐすストレッチ
- 体の後ろで手の甲を背中に向けて手を組み、肩甲骨を寄せるように意識しながら手をできるだけ後ろに上げる。
- 手を組んで頭の上にあげ、肩甲骨を上へ引き上げるように意識しながら、手のひらを上に向け肘を伸ばす。
- 手を組んで手のひらを外側へ向け、肩甲骨を左右に開くように意識しながら肘を伸ばす。
原因不明の肩こりは 医師に相談しましょう
肩こりが長引くと、頭痛やめまい、吐き気や手足のしびれなどの症状につながることもあります。また、動脈硬化や狭心症、頭蓋内疾患による高血圧、あるいは低血圧の患者さんの自覚症状として、肩こりが現れることがあります。
突然肩こりになった、今まで以上に肩こりがひどくなった、などの場合は我慢せず、早めに医師の診察を受けましょう。頸椎椎間板ヘルニアなど首の骨や椎間板の異常が疑われる場合は、整形外科の医師に相談しましょう。
監修
うしく整形外科クリニック
院長 牛久 尚彦先生