歯周病の原因を教えてください。
歯周病はお口の中の細菌「歯周病菌」が主な原因です。常在菌といって誰もが持っているもので、免疫力が高ければ細菌の活動が抑えられて歯周病にはなりませんが、ストレスや病気により免疫力が低下したり、お口の中が汚れて口腔内環境が悪化したりすると細菌が増加して歯周病になるリスクが高まります。
やっかいなのは初期の場合、自分ではこれといった症状を感じないことです。
朝起きたときに手で口を覆って、はーっと息を吐いてみてください。それで口臭が気になったら、歯周病の中期段階かもしれません。悪化すると、歯茎の腫れや出血、歯がぐらぐらするなどの症状が現れます。
さらに、歯茎と歯の間を「歯周ポケット」といいますが、ここにすみついた歯周病菌が血液や唾液を通して全身に運ばれてしまうことで、心臓病、糖尿病、がんなどの病気にもつながると考えられています。
歯周病はどんな治療をするのですか?また通院期間の目安も教えてください。
歯周病が気になりだすのは40 ~ 50 代が圧倒的に多いので、できれば20 ~ 30 代のうちから定期検診を受け、予防しましょう。歯周病になってしまったら、定期的に口腔内を殺菌・消毒して口の中を清潔に保つことが重要です。
当院では、私が開発した「タンパク分解型除菌水」を治療に使用しています。無害でありながら歯周病の原因菌を死滅させる強い殺菌力があり、比較的短期間で歯周病の改善が期待できます。当院2 階の「田園都市オーラルクリニック」では、歯周病治療を短期間で終わらせる施術も行っています。
好評なのが「短期集中ペリオ治療コース」。約1 カ月の間に3 回通院し、高濃度の殺菌水を使って歯周病改善へと導きます。さらに高濃度殺菌水とプラズマレーザーを組み合わせた「ペリオプレミアム」は1 日で治療が完了。1 日1 ~ 2 人の完全予約制で、忙しい方でもストレスなく治療が受けられます。
お話しを伺ったのは
山下歯科医院
院長 山下 修先生
神奈川歯科大学卒業後、同大学歯周病学教室入室。1982 年山下歯科医院開院。2012年同院2階に田園都市オーラルクリニック開院。ドイツインプラント学会専門医。国際口腔インプラント学会副会長、他。