いつも同じ場所に口内炎ができます。何が原因でしょうか。
原因のひとつとして歯並びや詰め物、被せ物などの不具合が考えられます。これを「カタル性口内炎」といい、舌や粘膜にあたっている部分の歯を削る、被せ物を調整する、該当の歯を歯列矯正で移動させるといった方法が有効です。
健康な歯を削るのに抵抗感がある方には、歯列矯正がおすすめです。このほか、口内炎には、いくつかの種類があります。
最も一般的な「アフタ性口内炎」は、ストレスや睡眠不足によって起こるもので、放置しても10 日から2 週間で完治します。
乳幼児に多くみられる「ヘルペス性口内炎」は病院に相談して治療しましょう。投薬によって10 日程度で治ることが一般的です。
また、口の中に存在する常在菌のひとつであるカンジダ菌の増殖によって起こる「カンジダ性口内炎」も病院での治療・投薬が必要です。
かみ合わせが気になるのですが、自分でチェックする方法はありますか?
上の歯と下の歯が正常にかみ合わない状態を不正咬合といいます。
たとえば、上の歯より下の歯が前に出ている、上の前歯で下の前歯が見えない、前歯で物をかみきることができない、上顎か下顎のいずれかが突出している、歯並びが凸凹など、見た目にも明らかに分かる場合は、不正咬合の可能性が高く、胃腸の不具合、虫歯や歯周病、口臭、頭痛や肩こりを引き起こす場合もあります。
早めに、適切な治療を受けましょう。一方、見た目には分からないけれど、かみ合わせが気になるという人は、以下のセルフチェックをしてみましょう。
□ 口を「い」の形にしたときに、顔の中心と上下の歯の中心がまっすぐ並ばない
□ 割り箸をくわえて奥歯で噛んだとき、割り箸が水平にならない
□ 奥歯を噛んだとき、歯が当たる箇所が左右非対称
□ 大きく口を開けたとき、縦に指が3本入らなかったり、顎に痛みを感じたりする
気になる症状がある人は、歯科医に相談しましょう。
お話を伺ったのは
アリビオ矯正歯科クリニック
院長 久保田雅人先生
昭和大学歯学部、同大学院歯学研究科卒業。昭和大学附属歯科病院勤務、同病院総医局長を経て、2008 年アリビオ矯正歯科クリニック開院。昭和大学歯科矯正学教室兼任講師。日本矯正歯科学会認定矯正歯科専門医。歯学博士。